朝、牧柵を跳び越し損ねて転倒し、そのまま起立不能で安楽殺された1歳馬の剖検。
頭?頚椎?胸椎?と思ったが、口粘膜は貧血している。
腹腔内出血があり、脾臓破裂?あるいは肝臓?と思ったが骨盤骨折だった。
腸骨(骨盤の一部)に沿って走っている腸骨動脈を損傷したのだ。
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朝一の診療は、1歳馬の寛跛行。
2週間前から。
寝起きはできるようになった。
ポータブルX線撮影装置で撮るが、はっきりした損傷はわからない。
超音波画像でも、はっきりした異常はわからない。
セリで成約済みの馬で、保険や引渡しの都合もあるので、「はっきりした方がいいんじゃないですか」。
全身麻酔して大型X線撮影装置で撮って、股関節が傷んでいる確証が得られた。
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4日前に疾走していて母馬と牧柵の支柱に挟まれた当歳馬が股関節を脱臼しているようだ、との依頼。
超音波検査では脱位した大腿骨頭が見えた。
全身麻酔して股関節脱臼を確定診断した。
いろいろな方向に引張ってみる。
力任せにも引張ってみる。
背側へ大腿骨頭が変位しているのが、いくらか戻ったようにも見えるが、完全な整復にはほど遠い。
子馬といってももう200kgを超えている。
太ももは、私たちの腕の筋肉10本分より太いだろう。
それが収縮していたら、とても引き伸ばせない。
馬は股関節脱臼することは多くない。
脱臼するときは円靭帯付着部が骨折していることが多い。
この馬の大腿骨頭もよく観ると大きく割れているようにも見える。
あきらめた。
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午前はこのほかに肢軸異常のscrew抜きが1頭。
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午後は腕節骨折の関節鏡手術。
肢軸異常のscrew抜きが1頭。
そして、当歳馬と1歳馬の腰痿が1頭ずつ。
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庭にススキってどうよ。
まあ、植えたんじゃなくて生えてるのを放ったらかしてるんだけど。
まあ、植えたススキもあるんだけど・・・