疝痛を見つけてから35時間ほど経って開腹手術をすることになった結腸変位の繁殖雌馬。
手術の翌朝、絶食のための口カゴを外して、口元へ青草を持っていくと食べる。
もう50時間ほど絶食しているので、腹も減っているだろう。
術前のPCVは48%とひどく高いわけではなかったが、経過時間が長かったし、
手術時には赤褐色の濃縮尿をしていて、手術中は排尿がなかった。
疝痛経過中にフルニキシンを何度も投与することにもなったので、腎機能も心配した。
まあ、食欲はある。
午後に結果の出た血清生化学検査で、クレアチニン、BUNの値も問題なかった。
治療した馬がふたたび食べられるようになってhand feeding できるのは、馬医者にとって幸せな時だ。
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朝は、当歳馬の飛節深屈腱の腱鞘炎。
腱鞘鏡手術ではなく、穿刺して排液し、トリアムシノロンを入れた。
午後、1歳馬の喉内視鏡の検査。
繁殖雌馬の蹄葉炎の診察。
当歳馬の腰痿。
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症例報告を学術誌に投稿し、審査が終わって修正を求められている。
しかるべき修正をして、再投稿しなければならない。
それはまるで審査員referee との格闘だ。
私も学術論文の審査を頼まれることもあるし、学術誌の編集員もしている。
「編集員も審査員も、論文投稿者の敵ではなく、良い論文に仕上げるための見方です」
「自分達の学術誌を持つ意義、自分の分野の学術報告が掲載されることに意義があります」
という編集委員長の言葉に感じるものがあって、編集のお手伝いも、審査も、できるだけ断らないようにしている。
しばらく格闘する;笑
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struggle 闘う、分けて進む。
straggle だらだらと広がる、落伍する。
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小学生の頃、私の好きなものの一つは蒸気機関車だった。
機械として好きというより、蒸気機関車が走っている姿や風景に魅かれていたのだと思う。
CとDの持つ意味を知っている人は多くないでしょう?
もう、実際に走っている姿を観たことがある人も減っているだろう。