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Channel: 馬医者残日録
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酪農学園大で講義 運動器疾患・泌尿生殖器疾患

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月曜日は、また酪農学園大で講義。

今回は、1講目、運動器疾患。

馬の運動器疾患を90分ですべて解説するのは無理。

習って知っているはずの解剖学を思い出してくださいよ。

から始めた。

私は獣医師の卵たちが、骨の名前もスラスラと答えられないのを良く知っている;笑。

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「馬は骨が折れたら治らない」と言われていたが、「必ずしもそうではない」と骨折内固定まで話した。

抜け落としなく講義するのは本職の先生方にまかせて、私は私にしかできない話のために招かれているのだろうから。

馬はどういう病気や事故でダメになっているか?

骨折はその最たる原因のひとつで、それを何とかするのが私の仕事であり夢であったこと。

その話から、獣医臨床のやりがいを感じてもらえたら、と考えた。

寝てる学生も居るけどね;笑

あとは感受性や真面目さや想像力の問題かな。

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2講目は泌尿器生殖器疾患。

馬は泌尿器疾患は多くない。

膀胱破裂くらいかな。

生殖器疾患として産科学に力を入れて話した。

分娩事故も生産地の馬の死因のひとつ。

かつては助けられなかった馬を助けられるようになったのがこの30年だった。

そのための馬獣医師の責任とやりがい、を感じてもらいたかった。

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人生は1本の映画のようだ。

喜劇もあれば、悲劇もある。

面白くて悲しいものもある。

面白くも悲しくもなく、平平淡々とした映画もある。

あなたが一生懸命演じれば、それは優れた映画になるだろう。

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最後に、香港の美術館で見た文を紹介しておいた。

「あの業界の方が初任給が1-2万円高い」とか、

「ここはボクに向いてるところじゃない」とか、

「別なところも経験してみたい」とか、

”自分探し” ”温室探し” ”blue ocean 探し” ばかりしようとする若者が居ることも知っている。

主演俳優が、本気で演じていない映画が良い映画になるはずがない、と私は思う。

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とあるバラ園に立ち寄ってバラを見てきた。

きれいなんだけどね~

 

 

 


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