骨折端を完全に合わせることができたら、その状態で仮止めする。
まずは骨鉗子を使うのが良い。
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Clik here to view.長いラチェットがついた骨鉗子ではさんで留める。
たいていは斜骨折だからはさんで留め易い。
骨鉗子で仮止めしておいて、ラグスクリューを入れると、仮止めは強固になる。
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Clik here to view.これは脛骨横骨折を整復して骨鉗子で仮止めし、DCPを当ててみたx線画像。
整復状態が良好か、DCPの位置と長さに問題ないかのために撮っている。
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Clik here to view.これは別な子牛の脛骨斜骨折を整復して、骨鉗子ではさんで仮止めし、
ラグ・テクニックで2本スクリューを入れて、仮止めをさらに強固にし、
その後、DCPで固定している途中のX線画像。
(ラグ法で入れたスクリューが長すぎるのはご愛嬌。どうせ抜くからと長さを測らなかったら長すぎた。)
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この仮止めをやらないと、プレートをスクリューで留めている間にせっかくやった整復がずれてしまうことがある。
プレートをスクリューで固定し始めたら、骨折線は目視しにくくなるし、整復しなおそうとしてももうできない。
完璧に整復して、できるだけしっかり仮止め。
長骨完全骨折プレート固定の大事な局面だ。
(つづく)
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Clik here to view.家屋にへばりつくように死んでいた子ギツネ。
疥癬をわずらっていたようだ。
餌が採れなくなって、寒くなって倒れたのか。
生きていくことはたいへんなのだ、動物も、人も。