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Channel: 馬医者残日録
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忙しい海の日

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昨夜は疝痛の繁殖雌馬が入院していた。

60-70-80と妙に心拍が速い。

前搔きをするので、疝痛なのだろうが、それほど強い痛みではない。

左前肢の跛行もある。

血液は、きのうはPCV44%、乳酸値は1.0~1.2mmol/l

超音波で液体で膨らんだ小腸が見えるが、完全膨満ではないし、蠕動がある。

                        -

朝、4時に診にいったら、症状は相変わらずだが、血液検査所見はPCV40%、乳酸値lowと良くなっていた。

水も10リットルほど飲み、排尿もし、正常便も出ているので、腸閉塞とは思えない。

左前の蹄のx線撮影をしたら、蹄の中に透過像があった。感染巣だろう。

しかし、蹄の痛みの症状だとも思えない・・・・

                        -

朝は競走馬の腕節の骨折の関節鏡手術。

終わって、当歳馬の臍が急に腫れた急患。

触っても、超音波で観ても、腸が入り込んでいるかどうか確信が持てない。

しかし、リスクがあるなら開けてみなければならない。

手術したら、腸管が入り込んでいた。

押し込もうとしても押し込めない。

切り広げて押し込んで、あらためて引っ張り出してみたら結腸壁の一部だった。

色も悪くないし、その部分も収縮するので壊死したりしないだろう。

あとは腹壁を縫合するだけ。

                        -

その後、今度は繁殖雌馬の疝痛の連絡。

間欠的だし、フルニキシンが効くようだが、転がるほど痛いときがある、とのこと。

PCV47%、直腸検査で小腸ループ触知。

開腹したら、回盲部の通過障害のようだった。

葉状条虫の多量寄生で回盲部が腫れているのではないだろうか。。。

手術が終わって、夕方には駆虫薬を投与した。

                        -

その後、予定していた競走馬の中足骨外顆骨折のスクリュー固定。

                        -

明日も、プレート固定するような骨折手術を2頭予定している。

やれやれ・・・・・

                      /////////////////

今度のジャック・リーチャーはちょっと今までとちがう。

行きずりの恋ではなく、以前から惹かれていた恩人の娘が恋人になり、邸宅を譲り受け、定住することを考える。

そりゃ、39で無一文で肉体労働はきついよな・・・・

ってそれじゃジャック・リーチャーじゃないじゃないか!

まあ、しっかりタフさは見せてくれる。

警鐘(上) (講談社文庫) 小林 宏明 講談社 警鐘(下) (講談社文庫) 小林 宏明 講談社

 

 

 


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