牛の橈骨骨折について成書ではどう書かれているか?

Lameness in Horseに比べると、厚さと言い、内容と言い、寂しいのだけど・・・
キャストやトマススプリント、貫通ピンキャストで治せる症例もあるが、最も確実なのは内固定であることが本文に記載されている。
そして、症例として写真で紹介されているのは、
子牛の橈骨と尺骨の粉砕骨折の整復固定。
骨折部が遠位だったので、内固定を頑丈にするために(遠位成長板を跨ぐように)最も遠位のスクリューは骨端に入っている。
遠位のスクリューは整復後6週間で抜いた。
肢軸異常や肢の短縮は起こらなかった。
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1-2ヶ月の子牛のようだ。8穴のプレートで橈骨の全長にわたっている。成長板の状態も幼い。
大きなピースはわからないが、小さな骨片がかなりあって、骨欠損部があるようにも見える。
遠位部でしっかり効いたであろうスクリューは1本もない。
遠位2本は成長板に近いし、遠位から3本目は骨折部に近すぎる。
骨折部をまたぐスクリューは入れていない。たぶん遠位から4本目のスクリューは斜めに骨折線を跨ぐように入れるべきだった。
6週間後に最も遠位のスクリューだけ抜いたのかね?
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本文には遠位部へ入れるスクリューには6.5mmの海綿骨スクリューを使ってはどうかと書かれている。
たしかに4.5mm皮質骨スクリューより軟らかい子牛の骨に効くかもしれない。
ただ、ねじ山が大きいのでプレートに当たってしまいやすい。
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今日は、4歳競走馬のDDSPのTieforward手術。披裂喉頭蓋ヒダ切除も併用。
1歳馬の腰痿のX線撮影。
中足骨内顆骨折が治癒した2歳馬のスクリュー抜き。
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父ちゃんに会えて嬉しいんじゃなくて、ゴハンに喜んでいるのは、ヨダレのせいでバレバレ