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Channel: 馬医者残日録
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hig流削蹄手技

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橈骨に長い骨軟骨腫 Osteochondroma ができて右前を跛行している繁殖雌馬。

右前の負重を嫌うせいもあり、削蹄もされていないので左前をはじめ蹄が伸び過ぎている。

蹄の実習の説明用の写真を撮りながら、削蹄させてもらうことにした。右後だけ;笑

外側蹄側壁はめくれるように割れてきている。

だいたい裏堀りもされてない。

蹄壁が蹄底から剥がれかけている。

装蹄師ではない獣医師や牧場が自分で削蹄するなら、蹄刀より剪鉗を多用すれば良いのだと思う。

削蹄の基本は toe back heel back 蹄尖も蹄踵も切って短くする。

蹄支や蹄底の”コカク(古い角質)”も剪鉗で切れる。

切りたいだけ切ったら、ヤスリをしっかりかける。

装蹄するわけではないので、蹄底を平らにする必要はない。

跣蹄回し、というより野生馬の蹄形がそうなっていてmustang roll と言われるようにしっかり削ればいい。

場合によっては4 point trim 風にしてもいいだろう。

慣れないうちは切りすぎに注意。

特に、伸び過ぎている蹄は、血管が伸びてきているし、蹄形が崩れている。

とても一度の削蹄で正常な蹄形にはならない。

それでも馬はずっと歩き易くなる、はず。

                  -

グローブの様な蹄をした繁殖雌馬がいなくなると良いのだが・・・・・

               ////////////////////

ニシキギ。

先日、紅葉を観て回って、赤一色になった木だけでなく、緑や黄も混ざっている赤も美しいと思うようになった。

多様性、かな?

 

 

 

 


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