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Channel: 馬医者残日録
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習作・秀作

先日の馬臨床技術向上研修では、半日あまりを子牛の骨折プレート固定の実習に当てた。 その習作を紹介しておく。 最も遭遇することが多いであろうと推察している脛骨骨折。 lag screwで仮止めしてから、contourした8孔ナローDCPを当てて、compressionをかけてscrewを入れた。 このプレート固定で、骨折子牛はキャスト固定しないで生きていける。...

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後天性Wry nose  鼻曲がり

この子馬は鼻が曲がってきてしまった。 X線撮影したら骨折の痕があり、変位して骨癒合する過程で片側が縮んでしまったのだろう。 噛みあわせがおかしいので、下顎切歯も片減りし、下顎も捻じれ始めている。 Bone Sawで臼歯の吻側で骨切りして、鼻の曲がりを矯正できるようになったら切歯骨に骨鉗子をかけて仮固定し、 キルシュナー鋼線をねじ込む。 第二前臼歯の背側へ向けて。...

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馬臨床実習2020 その1

日曜日、診療予定を空けておいて若い獣医さんたちの馬臨床実習。 眼結膜をうまく開けて観るのも、 馬の肢を持ち上げておくのも、 内科診断学的直腸検査も、 腹部超音波検査も、 四肢X線撮影も、 やってみなければできるようにならないし、基本を教わって経験を重ねないとうまくならない。 牧場の方々にもお願いしたい。 どうか育てる意識も持って若い獣医師とつきあっていただきたい。...

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胸椎棘突起衝突

後天性鼻曲がり acquired wry nose の矯正手術(鼻骨切断、キルシュナーワイヤー固定、鼻中隔部分切除、鼻梁骨切断・プレート固定)をやった午後、 2歳馬の胸椎棘突起衝突の棘突起部分切除術。 局所麻酔して痛みが軽減するのは確認済み。 切除前。 切除中。 この日wry nose の手術にも大活躍したBone Sawは借り物だ。 買わないとな。                ---...

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Keratoma

7歳の繁殖雌馬が後肢を負重できないほど痛くなり、X線検査したら蹄骨に大きな孔が空いていた。 との診断で、角壁腫の摘出手術のために来院。 前肢で蹄底から孔をあけて摘出するなら立位でやったこともあるが、 後肢で蹄壁からやるなら全身麻酔しなければならないだろう。 近年はプロポフォールで麻酔することもあり、全身麻酔の覚醒起立は格段に安全になった。                 -...

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馬臨床実習2020 その2

地区NOSAI内部の若い獣医さんを集めての馬臨床実習第二段。 この日は、生産地の獣医さんがやるべき蹄の診断、治療をテーマにした。 まず簡単な講義。 馬臨床獣医師として働く以上、蹄についての知識を増やさなければいけないし、正確な知識を持たなければならないし、 自分で興味を持って考えなければならない。 そのあと、実習馬を使って、 まず、蹄の視診、触診。 蹄鉗子(検蹄器)での鉗圧の練習するの忘れた;笑...

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研修のあとさき

若い獣医さん達を集めての研修の日曜日。 診療の予定はほとんど入れていないのだが、朝、牛の難産で帝王切開の依頼。 黒毛の経産牛で、下胎向だったのを直したが、産道が開かず頭が来ない、とのこと。 経膣分娩させられないか診てみたが、横胎向で、やはり頭が前肢に乗ってこない。 子牛は生きているようなので、もうぐずぐずしない方が良い。 帝王切開とあいなりました。...

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hig流削蹄手技

橈骨に長い骨軟骨腫 Osteochondroma ができて右前を跛行している繁殖雌馬。 右前の負重を嫌うせいもあり、削蹄もされていないので左前をはじめ蹄が伸び過ぎている。 蹄の実習の説明用の写真を撮りながら、削蹄させてもらうことにした。右後だけ;笑 外側蹄側壁はめくれるように割れてきている。 だいたい裏堀りもされてない。 蹄壁が蹄底から剥がれかけている。...

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泣くな研修医

外科医の修行物語。 泣くな研修医 (幻冬舎文庫)   中山祐次郎 幻冬舎 この研修医クン、とても純粋。 90を超えて生活保護受給者で、身よりもない患者でも、胃がんを手術してやりたくてもだえる。 内視鏡で診てわかるほどリンパ節が腫れていたら、胃切除だけでは助からないだろうに。 ほとんど家に帰らず、病院で寝泊まりしながら担当の患者さんから目を離すまいと頑張る。...

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近位趾節関節screw固定 in a QH

3年前に左前肢の近位指節関節をLCPと5.5mmscrewで関節固定したクウォーターホースの繁殖雌馬8歳。 その後は2産した。今年は凍結精液で人工授精したけどとまらなかった。 左前は痛みがあって、ときどき強くなる。 蹄骨伸筋突起が折れている。 LCPの先が当たるというより伸筋腱が持ち上げられ、迂回させられることによって伸筋突起に負担がかかったのだろう。 そして、今は左後肢が痛い。...

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多数の蹄のXray

先日の蹄処置をテーマにした実習の中で蹄のXrayをたくさん撮った。 (と言っても、4頭16蹄) いろいろな蹄があり、中にはひどい慢性蹄葉炎でそれが最期の引き金だったろうと思う蹄もあった。 蹄底が薄いのやら 蹄底が厚いのやら しかし、これだけの蹄をXrayしても、蹄内に感染巣だと思われる透過像はなかった。 だから、ごくごく小さな透過部でさえも、あれば蹄感染、蹄膿瘍の所見だと考えても良いのだろう。...

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エアコンの交換で手術室が使えないので往診

17年使って来た手術室のエアコンを交換することになった。 まだ完全に壊れているわけではないが、もう限界だろう。 古いエアコンは暖房は灯油を使い、冷房は電気というハイブリッド式だった。 かつてはエアコンの暖房能力が低すぎたのだ。 今は暖房でも、エアコンが最も省エネだとされている。 窓のない手術室。 長袖ガウンを着て、長靴を履いて、ゴム手袋を着けて肉体労働する。...

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逃げるな新人外科医

エアコンも稼動するようになり、通常業務に戻った。 午前中は、大腿骨滑車OCDの関節鏡手術。 昼から、肢軸異常のscrew remove 。 続いて、ロド腹腔内膿瘍の剖検。 そして、大腿骨骨嚢胞 Subchondral Cystic Lesion のscrew固定。 PRP 多血小板血漿も作成して病巣内注入した。 PRPの血小板数は、採血時26万、調整時189万だった。良い出来だろう。...

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雄シカによる被害

雄シカに刺されたらしい2歳馬。 ガーゼを詰めてある傷は腹腔へ到っている。 四つ股の角みたいだから、4歳以上の大きな雄シカなのだろう。 角があるシカも人を見ると逃げていくのだが、雌馬には近寄ってくるのだろうか? クマによる事故は熊害ユウガイと呼ぶらしい。 シカによる事故はなんと呼ぶ?                    - その前に来たのは乳房の腫瘍らしき繁殖雌馬。...

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駆虫しないと馬は死ぬ

食欲がすぐれず、発熱、削痩、の当歳馬が来院。 食道梗塞(どうして食道は梗塞っていう??閉塞だろ) 胃内視鏡検査をするが、胃潰瘍はなかった。 しばらく駆虫してない。 超音波で小腸内に回虫が見えた。 肺には誤嚥性肺炎の無気肺部が見えた。           ー 夜、繁殖雌馬の疝痛で呼び出される。 19歳、今年は分娩しなかったが、交配したら受胎した。...

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馬臨床技術研修 

今日は、社内の獣医さん5名を集めて、馬臨床技術研修会。 講義のあと、実習馬で馬の見方、触り方、保定の仕方、などを実習。 昼休憩のあと、リクエストが多かった疝痛の診断について講義して、引き続き実習。 超音波検査、疝痛診断のための直腸検査、X線撮影、などを実習していただいた。                    - 今は馬に触ったことがないまま獣医学科を卒業させている獣医科大学も多いようだ。...

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3ヶ月齢黒毛の中足骨骨幹長斜骨折

エアコン交換で手術室での手術予定を入れていなかった日。 DRを持って蹄葉炎の深屈腱切断手術に往診する予定だった。 そこへ、黒毛の子牛が中足骨遠位部を骨折している、との電話。 中足骨ならキャスト固定で治るだろう、と答える。 帰りに、その農家へ寄って、キャストが巻かれた肢をX線撮影してきた。 うまく巻けている。 巻いたあと、牛は寝起きし、患肢にも負重したようで、すこし変位している。...

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小腸癒着を伴う尿膜管膿瘍

午前中、当歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 飛節や後膝のOCDはできるだけ1歳になってから手術した方が良いと思っているが、 跛行があったり、関節内で骨や軟骨が飛び散っているなら早い方が良い。               - 午後、1.5ヶ月齢の黒毛の尿膜管の化膿と小腸の癒着の開腹手術。 空腸が2ヶ所以上で癒着していて、ときどき腸閉塞を起こしていた。...

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初冬のいろいろ

朝、競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。               - つづいて、EEとDDSPの1歳馬の再検査。 サマーセールのレポジトリー時は異常がなくて、オータムセールのレポジトリー時にはEE&DDSPになっていて、 2週間前にEEを切開したが・・・・・・ 相変わらず持続的DDSPでありEEだった。 再度全身麻酔して口腔からEEを切開した。               -...

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症例報告を書きませう

馬の外科、を中心に、学術論文を読むし、 診療に必要だと、PubMedなどで学術論文を検索したりもする。 馬外科医としての私にとって、最もヒットして嬉しいのは case series 症例集。 手術手技を知りたいし、その経過や予後についても知りたい。            ー 学術論文としては症例集や1例報告はレベルが低いとされがち。...

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