まだ能検前の2歳馬が右前肢第三中手骨外顆を骨折した・・・・・
X線写真を見せられて、骨折線の走り方が嫌な感じはした。
話を聞くと、骨折してからすでに2週間経っているという;驚
外側関節面からの骨折では、悪くても外へ開いて変位するだけで致命的な骨折に悪化することはない。ほとんど・・・
キャストも巻かずに来院した。
跛行もひどくない。
注意しながら全身麻酔してx線撮影したら・・・
本当ならプレート固定すべき状態だが、馬はあまり痛がっていないし、プレートを入れることによるダメージと、治療費を考えて、骨端だけをスクリュー固定することにした。
骨折線は見えにくくなったが、完全には消失しなかった。
発症から2週間経っているので、骨折部で骨吸収が起きているのと、骨折線の中で再生組織ができはじめているからだろう。
もっと近位部までスクリュー固定が必要かもしれないが、角度を変えてX線撮影しても骨折面を3次元で確信できない。
骨折面に対してあまりに斜めにlag screwで圧迫するとかえって骨を割る力が働いてしまう。
それでこれ以上スクリューを入れるのはやめた。
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治療するかしないか、手術するかしないか、迅速に判断しないと危ないことになってしまう。
応急処置も重要だ。
骨折でも。
疝痛でも。
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ゆうべは結腸捻転、結腸変位で入院しているお母さん馬2頭の輸液管理。
今朝は血液検査、抗生物質投与、輸液継続の判断。
朝、2歳馬の喉頭形成・声帯切除・披裂喉頭蓋ヒダ切除手術。
不調の2歳馬の診察。
繁殖雌馬の歯科治療。
3歳競走馬の腕節DJDの関節鏡手術。
2歳馬の結腸便秘。
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今日も暖かかった。
サクラの樹がそろそろピンクになってきた。