江戸時代の人を思うとき、私たちはどこかで甘く、軽く、見ていないか?
船乗りにしても、航海術も未発達で、造船技術も低く、ろくな教育も受けていなかったのだから、と考えてしまわないか。

江戸時代に船の遭難で無人島に流されてしまった男、長平のサバイバル。
沢も湧き水もなく、飲み水は雨水を蓄えるしかない。
しかし、桶や樽もない。
どうしたか?
不毛の島で木も生えていない。
食料もない。
沖に船が通ることもない。
無人島で朽ち果てるように死を待つしかないのか・・・・
孤独の中で生きていく意欲を保てるのか・・・
現代人は知恵があるような気になっているが、それは文明のおかげでしかなく、
その恩恵を無くしたとき、江戸時代の人が持っていた生きる力さえ失っているのではないか、と考えさせられた。
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そういうとこんなのもあったね。

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こっちは砂漠に飛行機で、という遭難物。
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大動物臨床獣医師にも、精神的なたくましさと、整わない環境の中で工夫してやっていく能力が必要とされると私は思う。