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Channel: 馬医者残日録
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馬臨床技術研修2021 その2

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内部の実習研修、第二グループ。

内容は前回と同じ。

午前中、疝痛の診断の講義と実習。

直腸検査と超音波画像診断と胃チューブの挿入。

胃チューブを入れて水を飲ませたので、十二指腸の動きが超音波でよく見えた。

直腸検査でも、尿が溜まった膀胱を確認できた。 

                  -

午後は跛行の応急処置と診断。

ハーフリムキャストの装着。

馬の獣医さんなら必須の手技なのだけれど、上手に巻くのはなかなか難しい。

あ~やって、こうやって、だから、あれとこれと用意しといて・・・・

と、まずは頭で理解していないと絶対できない。

                ー

写真の肢の持ち方は、私が推奨する方法。

下肢が一直線になりやすく、保定者の体が邪魔にならず、巻く人が巻きやすい。

下肢を持たないので、保定者の手も邪魔にならない。

保定者には背筋力と脚力が必要。

自信がないならデッドリフトで鍛えてくれ。

                -

X線撮影。

実習していて驚くのは、実習しているとそれなりに上手に撮れるのだ。

症例でうまくできないのは、現場で、一人で、アドバイスなく、日常の中で、という条件のせいか。

                -

雨降りだったので、跛行診断は入院厩舎の廊下で。

暗かったけど、神経ブロックはしっかり効いたし、後肢の跛行も観察した。

                -

実践で応用し、現場で一人でできるように身に付けてもらいたい。

            //////////////////////

馬息子が驚かせてやろうとしたけど、

鼻で人を認識しているオラには通じませんでした。

 


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