10年目の獣医さんの研修として、子牛の骨折プレート固定実習を教えに行ってきた。
去年やるはずの実習がコロナ禍でできなくなり、今年に延びた。
もちろんマスク着用、研修中にはPCR検査の採材があり、
寮での食事も間隔を開けて黙食。
ー
Synthes Vetの協力を受けて、プレート固定の器材を借り、
講義、プラスチックボーンでの体験、解剖体での練習、とやっていただいた。
ー
この研修の前、某地域で橈骨骨折のプレート固定がうまく行きました、という連絡をもらっていたし、
研修に来た先生のひとりには、成牛の顎が折れてプレート固定しました、という話も聞いた。
まだ、どこでも器材がそろっている、できる獣医さんも居る、という状況ではないが、
プレート固定という技術が牛の臨床に取り入れられ、定着してもらいたい、と願っている。
//////////////
もう何度も泊めてもらっている寮の講師室。
壁に掛けられているこの絵が好きだ。
冬の日に、葉を落とした巨木の枝ごしに射す陽の光。
にびいろ(鈍色)の世界。
太陽は、そのものとしてではなく、枝の描き方でその弱い明るさを表現されている。
そこは朱色。
北国に住む人なら、どこか心にある風景ではないだろうか。
ー
教わるとは誠実を胸に刻むこと
さて、私が語りたかった希望は通じただろうか。