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Channel: 馬医者残日録
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当歳馬の夏の疝痛 1

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当歳馬の疝痛症例が続いている。

夜間放牧していて、収牧時には大丈夫だった子馬。

厩舎の中で疝痛が始まり、治療を受け、治まったので放牧したのだそうだ。

しかし、放牧地でまた痛がっているのが見つかり、昼に来院した。

ひどい疝痛ではない。

血液検査所見も悪くはない。乳酸値2.1mmol/l、少し高い。

しかし、まだ痛い。

超音波では蠕動はあるが膨満した小腸がいくつも映った。

「開けましょうか」

           -

空腸下部に乾燥した内容が詰まっていて、

そのせいだろう、大きなループで上位の空腸と下位の空腸が捻れていた。

上位の空腸の一部は点状出血と膠様浸潤が始まっていた。

小腸内容を盲腸へ押し込んだら盲腸はパンパン。

減圧しようと補液管を刺したが、液状内容ばかりなので減圧できない。

仕方がないのでそのまま閉腹した。

           -

覚醒起立後、入院厩舎で様子をみたが、痛くないので帰っていった。

急いで乾いた餌を食べ過ぎたのだろう。

水分豊富な青草と、乾いた餌を食べ分けなければならない。

そして、短い繊維は丸呑みする。

夜間放牧明けに乾いた粉餌を与える必要があるのか、私は疑問に思う。

        /////////////

7月22日に4回目のコロナワクチンをうってもらった。

今度はファイザー製。

1回目2回目はなんともなかった。3回目のモデルナ製の後は具合が悪かった。

4回目のファイザーは安心していたのだけど、ちょっと倦怠感。

しかし、おかげで少しは安心して小旅行へ。

ラベンダーはもう終わりかけの圃場もあった。

香水くらいにしかならない花をいっぱい植えてどうするの?という反対もあったそうだ。

今や多くの観光客が訪れる目玉になっている。

ほとんど日本人だったが、充分ににぎわっていた。

 

 


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