terminology である。
動物が死ぬと「斃死」と表現されることがある。
私が学生だった頃、あるいは獣医師になったころより使われなくなっていると思う。
しかし、未だに学会発表や症例報告、または診断書で「斃死」と表現されているのに遭遇する。
若い獣医さんが、「斃死しました」と発表で述べていたり、
「斃死した」と書いていたりすると、意味をわかって使っているのかな?と怪しむ。
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本来、「斃死」とは、行き倒れて死亡したり、野垂れ死に、という意味だ。
獣医師が自分の患者に使いたい用語じゃないでしょ?
飼主、所有者、依頼主、顧客、クライアントにとっても使って欲しい言葉じゃないでしょ?
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斃死の「斃」は、死ぬ、倒れる、という漢字だそうだ。
馬は死ぬまで立っていることが多いので、倒れて死ぬ、と表現されたのだろうか。
臨床獣医学の主な対象が、馬から牛へ、そして小動物へと変遷するにしたがって使われなくなってきたのかもしれない。
単純に、「人じゃないから、ヒトとちがった表現をしたい」ので「斃死」と述べるのはよろしくないと思う。
「死亡」でいいじゃない。
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突然死んだことを意味する、という使い方もあるのかもしれない。
しかし、それなら「突然死した」、「急死した」、と表現した方が正確だし、わかりやすい。
「野垂れ死に」「倒れて死んだ」という意味がある「斃死」という言葉を使う必要もない。
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40年ぶりに登山用のザックを買った。
今のザックは、背負うんじゃなくて着るんだそうだ;笑
たしかにおんぶするように体に巻き付く。
でも、so expensive !