ほぼ完全に骨癒合した。
競走馬にしたい子馬なので、プレートは抜かなければならない。
それと、橈骨と尺骨が癒合したことで、尺骨の成長が遅れ、肘関節にギャップができている。
穿刺切開でスクリューを抜いて、LCPは遠位部の穿刺切開を広げて、引き抜く。
・・・・が、すでにLCPの上にも骨がのっかっていて10本のスクリューを抜くのにも苦労するし、
スクリューを抜いたあともプレートはびくともしない。
なんとかあちこちで骨を叩き割って、骨起子でプレートを持ち上げて動くようにして、なんとか引き抜いた。
尺骨の外側を小切開し、電動骨鋸bone sawで尺骨に骨切り術を行う。
尺骨頭側への成長を促進してくれることを期待する。
橈骨骨幹部中央での横骨折がこれで完治した。
あとは馬がはしゃいで無茶なことをしたりせず、徐々に発育の遅れを取り戻してくれるのを期待する。
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きょうは、苫小牧で社台ホースクリニックカンファレンス。
とても興味深い症例報告ばかりで、たいへん勉強になった。
このような機会をあたえていただいていることに心から感謝します。