そらをみてますないてます

今日は、
休み明け。
月初めでもあるので、事務処理。
朝、疝痛で来た子馬は具合が悪い。
腹膜炎を起こしてしまっている。
昼前、繁殖雌馬の疝痛も来院したが、到着したときには立てず、そのまま死んでしまった。
子宮動脈破裂だった。
今日は、風がひどく強く、
アラレ混じりの雨も降り、
日が暮れてから雷もとどろき、稲光。
地震もあったらしい。
12月上旬の寒さになるそうだ。
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椎名誠の本は、かつて小説を数冊読んだ。
一時はかなり売れっ子で、テレビ番組やCMでの露出も多く、大柄で頭モジャモジャの朴訥としたおじさんだと思っていた。
ところが、若き日のシーナを描いた私小説を読むと、かなり荒れて暴力的で、なんだコイツという感じだった。
そして、文体は一世を風靡した昭和軽薄体で、読後感はう～んなんだこれは？くらいだった。
で、それ以降はひまつぶし以外には椎名誠の本は読んでいない。
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どうして椎名誠の本がこれほど読まれて売れたのか不思議にも思うが、なんとなくまた読みたくなるのはわかる気もする。
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「そらをみてますないてます」は、かなり後期に書かれた椎名誠の青春期。
人生のクライマックスとも表現されていて、子どもの頃からのあこがれの地であったチベット奥地へ到達する冒険や、奥さんをモデルにした女性との出会いが描かれている。
それらの冒険行は時間をさかのぼりながら、若き日々は時間どおりに進行しながら、2つの時間が交互に描かれ、そして最後に合致する。
それは、冒険から帰ったらもう会えないのではないかと不安にかられた奥さんのか細い姿へ走りよるところで終わっている。
読みにくく面倒な構成なのだが、実験的試みは成功しているのかもしれない。
たぶんこんな書き方をしたのは、先に紹介されている冒険行を小説のモチーフとして再利用するためということもあったのだろうけど･･･
そらをみてますないてます (文春文庫)椎名 誠文藝春秋