1歳馬が跛行して最初は蹄を鋏むと痛いように思えた。そうだ。
指動脈も張っていたとのこと。
X線撮影してもらったが、蹄には異常なかった。そうだ。
数日後、良くならないので別な獣医師に診てもらったら、肩辺りを触ろうとすると飛び上がった。そうだ。
跛行が始まってすぐ発熱したが、翌日には自然に解熱した。そうだ。
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来院してみると、直線の常歩ではDyson先生の8段階グレードで2(2/8)。
しかし、歩かせ続けるとグレード4/8まで悪化する。
明らかに負重するのが痛い支跛。
肩を屈曲・伸展させても痛くはない。
「下でショ」
ということで神経ブロックすることにした。
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うるさい1歳馬などは掌側指神経、種子骨底ブロック、low4points、high4points、などと遠位から順にブロックできないことがある。
針を何度も刺されることに怒って、ちゃんとブロックしたり、ブロックが効いたかどうか皮膚をツンツンたしかめられなくなるのだ。
軽く鎮静しておいて、いきなり種子骨底ブロックすることにした。
跛行は70%消えた。
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それで、蹄のX線撮影をし直すことにした。
(右)
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さて治療はどうするか・・・・関節鏡による搔爬手術は症例報告が出ていて、11頭中10頭はworkに戻った、となっている。
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ただし狭い蹄関節。
伸腱突起を観るだけでもたいへんで、まして関節面に器具を入れて骨嚢胞を搔爬するのはとても難しい。
しかし、できるはずだ。
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弟子屈の街中は川底の工事がいやらしい人工の瀬になっていた。
だいたい1時間ごとに休みながら漕ぎ下る。
南弟子屈には大きめの瀬がある。
他にも波立つ瀬が次々に現れて退屈しない。
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すでにカヌーを乗り始めてから6時間を超え、もう肩も腕も腰もキツイ。
相棒は南弟子屈の瀬でカヌーから落ちただけで、あとは泳いでもいないので元気。
途中でキャンプしてもいいが、明日は雨と風の予報。
なんとか標茶にたどり着いて、大きな橋の下にテントを張りたい。