腹腔内探査のあと、結腸亜全摘をやっていただいた。
結腸亜全摘はたいへんな手技だが、やらなければ助からず、やれば助かる馬がいるのは間違いない。
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左後肢の蹄葉炎を患い、蹄が化膿し、おそらくそのせいで慢性のフレグモーネも抱えている実習馬。
左の臀筋は萎縮している。
麻酔覚醒起立には吊起帯がとても有効だった。
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午後はキャスト固定の講義と実習。
キャスト固定は骨折馬を助けるために必須の手技だが、実際には理想的なキャストをするのはなかなか難しい。
立位でキャストを巻くときに一番重要なポジションは実は肢を持っている人かもしれない。
キャスト材が期限を3年過ぎていて劣化していたのは残念だったが、
基本を知って、練習していただけたはず。
ちゃんとしたキャスト材ならうまく巻けることは保証します;笑
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きのう、午後は1歳馬の後膝の関節鏡手術と併行して別室でホルスタインの帝王切開。
2週間近く子宮捻転していたらしい。胎子は気腫胎、子宮内膜は変性してしまっていた。
夕方5時には帝王切開が終わった牛を伏臥させたが、6時に診たら肢を投げ出して横臥してしまっていた。
カルシウム剤と高張食塩液を投与して、ホースを口に入れて水を飲ませた。
畜主は搾乳に帰ってしまっていた。
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そこへ1歳馬の外傷の依頼。
来院して立位で処置を試みるが、毛を刈るのも危なそうだったので全身麻酔した。
ワンショット麻酔で、縫合する間、おとなしく寝ていてくれた。
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夜中、1時38分に難産の依頼で起こされた。
来院して、全身麻酔下で失位整復を試みるが進展せず。
早期胎盤剥離で胎仔が早くに死亡したことによる難産のようだった。
結局、1時間ほどやって帝王切開に切り替えた。
胎仔を取り出して、子宮を縫合したあとに様子をみたら、子宮捻転だったのか?とも思えたが、確認できず。
朝、6時半に入院厩舎へ移した。
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