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Channel: 馬医者残日録
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I am an Equine Veterinarian

AAEP アメリカ馬臨床獣医師会がスポンサーを得て、馬の獣医師の短いインタヴュー集のHPを作っている。 大学の先生や高名な馬臨床の権威者も居るが、 まだ若い獣医師も居る。 スペイン語で話している獣医師も居る。 感心するのは、皆、馬が好きで、馬の獣医師という職業に愛情と誇りをもち、 それを言葉にしてしっかりと語っていることだ。 私たち日本の馬医者にもできるか、自分の胸に問うてみたい。...

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ワンコは馬に蹴られて重症を負う

私は、馬の顔の陥没骨折をプレートを使って手術してきた。 フェイスガードのようなものを付けて、それへワイヤーで引張り上げておく、というようなことも試したことがあるが、 結局、皮膚を開いて骨の状態を観て、持ち上げておいてプレートで固定する方がうまく行くことが多いと考えている。 Veterinary Surgeryに犬の上顎顔面骨のプレート固定の症例報告が載っている。...

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非競走馬の第一指骨・趾骨不完全骨折

以前に障害飛越競技馬の第一指骨骨折の症例について書いたことがある。 乗馬は、競走馬に比べて骨折事故は少ないが、第一指骨・趾骨は折れてしまうことがある。 障害飛越からの着地や、狭い馬場での回転運動が要因になるのだろう。 そして、X線撮影では見つけにくい不完全骨折が前駆病変としてあり、無理をしてとひどい骨折へと悪化しているというパターンもありうる。 Veterinary Surgery 44...

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腕節のガングリオンganglion あるいは滑液腫hygroma

以前に診せられた腕節が腫脹した明け2歳馬。 手術して摘出するしか治す方法はないと伝えたが、そのことを理解してもらって納得ずくでやった方が良い。 その間に、炎症は治まり、自然治癒する範囲では小さくなった。 吸入麻酔して手術台上で仰臥位にする。 感染させないように細心の注意を払わなければならない。 袋状になっている組織を破らずに取り出したい。 死腔が残らないように丁寧に縫合しなければならない。...

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暖冬・少雪と言われた1月の1日

暖冬だと言っていてもすっかり寒くなったし、 降らないね~と言ってたら、ついに積もった。 それでも、除雪しておけば日中はかなり融けてくれる。                           - 診療も例年1月はなんだかんだとある。 正月休みを交代でとりながら、「年が明けたらやりましょうね。」となっていた手術をこなさなければならないし、 そろそろ妊娠末期の異常も増えてくるからだ。...

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疝痛・慢性貧血・副鼻腔蓄膿・「繋靭帯炎」・大腿骨骨嚢胞・球節腫瘤摘出

朝、、繁殖雌馬の疝痛。 前日から発汗が続き、疝痛なのだが、転がることも寝ることもしない。鈍痛。 腸閉塞があるのかどうかも判断できない。 様子を観てもらうことにする。                        - 慢性貧血の競走馬。 どうやら血小板減少症のようだ。 口粘膜は貧血と黄疸、わずかに点状出血がある。 腹腔・胸腔を超音波スキャンしたが、腹腔リンパ肉腫は否定、縦隔型リンパ肉腫もほぼ否定。...

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冬の休日、相棒と

冬の休日、相棒と雪遊びして、海まで歩いて来た。 雪がまぶしい。 見事な走り方をするんだけど、一瞬をとらえると妙だね。 若いね~ うひゃ~ 冷たくないのかね。    

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子牛の骨折プレート固定の練習

ちょうど、牛の骨折内固定に興味がある先生が研修に来ているので、 子牛の骨折のプレート固定の練習会をした。 キャストで治せる可能性が高い中手骨、中足骨はさておき、プレート固定が必要になるのは、 脛骨、橈骨、上腕骨、大腿骨だろう。 脛骨骨幹部の斜骨折だっ! 脛骨稜上を切開するのが良いと思う。 整復して、骨鉗子で仮止めする。 ラグスクリューで仮固定して、DCPで固定する。...

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シーズン初めの難産

前日に疝痛をして診療を受けた繁殖雌馬。 次の日も様子がおかしくて、疝痛の治療をしていたら分娩が始まったとのこと。 ただ、予定日より3週間早く、子馬は前肢も曲げたままで、頭も耳から産道へ来ている。 子馬が先に死んで、押し出されるように分娩が始まったので、そうなってしまったのだろう。 3週間早いので、子馬は小さいはず。 枠場でなんとかできるかも。                       -...

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高齢繁殖雌馬の有茎脂肪腫による回腸絞扼

朝5時に疝痛が始まった19歳の繁殖雌馬。 痛み止めや鎮静剤で楽になるが、切れると滾転するとのこと。 7時半に来院したが、血液検査で異常なく、鎮静剤で痛みが消えたので入院厩舎で様子を観ていた。 私は、朝、除雪していたら、厩舎で「やっぱり転がるんですけど」と呼ばれた。                        - 超音波検査をもう一度やるがはっきりした異常はなし。...

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網嚢孔ヘルニアの不幸中の幸い

前日の午後3時に放牧地で疝痛が発見された空胎の8歳の繁殖雌馬。 鎮静剤投与されたが、夜にはまた強い疝痛を示し、直腸検査で膨満した小腸を触ったという。 「手術できる所へ連れて行きましょう」と言ったが、「夜だから」と断られたそうだ;苦笑。 夜中も疝痛変わらず、朝8時半に私が依頼の電話を受けた。 「9時半に持って行きたいんですけど・・」 「はあ? そんなのんびりした話じゃないよ。」...

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公営競馬獣医師協会研修2016 1日目

雪祭りと、中国の春節と、日曜日と、スキーシーズンが重なって、 千歳空港はごったがえしていた。 保安検査場に入るのに何十分も待たされる。 それでも、日中に福島空港へ移動するのは楽。                           - 今年は、骨折内固定をメインのメニュウにして取り組んでいただいた。 馬の中足骨外顆骨折のラグスクリュー。 第一指骨縦骨折のラグスクリュー。...

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公営競馬獣医師協会研修2016 2日目

研修2日目は、膀胱結石の手術を頼まれていた。 18歳の乗馬。とても良い馬だそうだ。 膀胱結石の主な症状は、運動後の血尿。 イガイガの結石が膀胱内で動くので、運動後に膀胱粘膜から出血するのだ。 1歳馬、2歳馬、繁殖雌馬、などでも経験があるので、あまり年齢には関係ないのかもしれない。 高齢は全身麻酔や大手術のリスク要因ではある。 それで、吊起帯をつけて倒馬し、麻酔覚醒起立も吊起帯を使うことにした。...

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公営競馬獣医師協会研修2016 3日目

3日目は講義してから開腹手術実習。 腹腔内探査のあと、結腸亜全摘をやっていただいた。 結腸亜全摘はたいへんな手技だが、やらなければ助からず、やれば助かる馬がいるのは間違いない。                             - 左後肢の蹄葉炎を患い、蹄が化膿し、おそらくそのせいで慢性のフレグモーネも抱えている実習馬。 左の臀筋は萎縮している。 麻酔覚醒起立には吊起帯がとても有効だった。...

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公営競馬獣医師協会研修15年

福島空港と千歳の便が1往復になってしまったので、研修翌日の午前中の便で北海道へ帰ってきた。 暖かい日だった。                               - 2000年に物江先生とオクラホマへ研修に行って、 「こういう研修を日本でもやりたいんですが」 と相談され、 2002年から始まった研修事業をお手伝いしてきた。 だからこの研修は始まって15年だそうだ。...

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重輓馬の副鼻腔漿液腫の摘出

調教している1歳馬の跛行診断。 休ませて跛行がはっきりしなくなってからでは、画像診断以外にできることはあまりない。 そういう点では、跛行も準急患対応(1日か2日のうちには診察)しないと良い診療はできないのかもしれない。                                 - 繁殖雌馬の疝痛。 PCV59%、乳酸値4.5mmol/l。...

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子宮動脈破裂は処置のしようがない

夜、10時過ぎに起こされる。 その時間は私は熟睡中だ。 朝3時に分娩した繁殖雌馬が、夜8時から疝痛をしている。フルニキシン投与して軽減したが、まだ痛い、とのこと。 分娩後の結腸捻転の可能性もあるな、と寝ぼけた頭で考えて、急いで診察と手術の準備をする。 夜道を馬運車で急いで来れば、40分ほどで来るかもしれない。                         - が、1時間経っても来ない。...

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脳神経障害by喉嚢リンパ節炎

朝、今年産まれの子馬の肢軸異常の診察と蹄処置。                           - つづいて、 顔面麻痺、舌麻痺、嚥下障害、眼瞼麻痺の2歳馬の診察。 神経症状の馬の診察は身構える。 診断が難しいし、診断できないと治療法の見当がつけようがないからだ。 耳の麻痺や平衡感覚の異常(前庭障害)はないようだ。 すると頭を出た後の脳神経基部の問題か・・・・・...

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中足骨遠位成長板損傷の直し方

子馬では、骨がポッキリ折れたように思えても、実は成長板とか化骨線とか骨端板と呼ばれる骨が成長する部位で、骨幹と骨端が軟骨で結合している部分で折れていることがかなりある。 Salter-Harrisの成長板損傷と呼ばれ、その折れ方の形状によって分類されている。 これは? 成長板で折れているが、端に三角の骨幹端がくっついているので、Salter-HarrisⅡ型損傷と呼ばれる。...

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2月後半の日曜日は新生仔治療と骨折内固定と結腸捻転と・・・

日曜日、新生子馬の集中治療・管理の依頼。 早期胎盤剥離で生まれて虚弱で、起立介助して哺乳していたが、3日目の早朝から疝痛を起こしたとのこと。 来院したら、PCVは35%だが、眼球陥没、皮膚テント延長。ひからびている。 糖質、アミノ酸が入った輸液を持続点滴する。 そのための静脈カテーテル留置。そして、起立困難な新生子馬は尿道カテーテルも入れておかないと膀胱破裂の危険もある。...

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