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神経ステロイドが血流に残っている

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引き続き新生仔不適応症候群について、UC DavisのHPから。

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神経ステロイドが血流に残っている

さらに、研究者たちのチームは当初、鎮静作用を示す神経ステロイドが残っており、不適応症候群の症状を示して生まれた子馬の血中ではしばしばそのレベルが上昇していることを見つけた。

これらの神経ステロイドは血液-脳関門を通り抜けることができ、中枢神経系に打撃を与え、鎮静剤や麻酔薬などと同様のレセプターに作用する。

研究者たちは、正常で健康な子馬にallopregnanolone アノプレグナノロンと呼ばれる神経ステロイドを短時間に投与すると、不適応症候群の症状が一時的に起こることも示した。

神経ステロイドのレベルが落ちると、子馬は正常な状態に戻る。

優しいハーネスの圧迫による子馬の”覚醒”

驚くべきことに、獣医学研究者たちは、子馬を優しく押し付け、産道で正常に経験する圧を模して単純なロープハーネスを用いることで子馬の不適応症候を軽減させられることに気づいた。

圧迫を再現するために、研究者たちは子馬の胴の前部を柔らかいロープのいくつかの輪で包み、一時的なハーネスを作る方法を開発した。

ロープで圧をかけ、やさしく押し付けると、子馬は倒れて、眠るように見える。

20分後--子馬が産道ですごすのとだいたい同じ時間--ロープを緩め、圧をかけるのをやめる。

最初の頃の数症例では、子馬はその方法によく反応し、回復した。そして、数分以内に自分の肢で立ち上がり、母馬にくっついて、乳を飲んだ。

上のヴィデオのように。

(つづく)

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今日は、

午前中、競走馬の腕節の骨片骨折の関節鏡手術。

午後は、1歳馬の飛節の関節鏡手術。遠方から。

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ワンコも、はしゃぎまわっていたのが、服を着せられただけで大人しくなってしまうのがいるらしい。

「圧迫」と関係するのかもしれない。

圧迫しようとすると、いつも以上にヤンチャする奴もいるけど・・・


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