1歳馬、歩様も悪くないし、腫脹もないが、X線検査で球節に骨片が見つかった、とのこと。
とても珍しい箇所の骨折で、「取れるかどうかわかりません」と回答しておいたのだが、「取ってください」ということになった。
競走馬の球節は激しく動き、大きな負担がかかる。
骨片は摘出しておいた方が良いだろう。
中手骨外顆の掌側。
種子骨遠位や第一指骨掌側突起の骨片は関節鏡で摘出したことがあるが、今回の部位は記憶にない。
注射針を刺してX線撮影してみると、骨片はもっと遠位だ。
鈍端のプローブで関節鏡の視界を邪魔する靭帯をどけて観るが骨片は見えない。
もう少し遠位だ。
細めの骨起子を当てて、X線撮影してみると、やっと届いたようだ。
関節鏡では骨片を観ることはできないので、X線画像と手触りで見当をつけておいて引っかく。
少し器具孔を切り広げ、らしきものを起こそうとしていたら、骨片が飛び出てきた。
関節鏡手術と言えるかどうかわからないが、最初から関節切開しようとしても関節を開いて覗けるような箇所ではないだろう。
やれやれ、急患で昼食も食べられずだったので、ひどく手こずらずには済んでようございました。
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とうちゃんが昼にかえってこれなかったと思ったら、なんだその格好は!
おめ~にはプライドとか矜持とか礼節とかというものは・・・・・・ないネ。