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Channel: 馬医者残日録
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済州島行3

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今日は、当歳馬の飛節OCD。

どこから骨片が剝がれたかわからないが、遊離体があり、関節液増量はひどい。

結局、頭側関節腔からも、尾側関節腔からも遊離体を摘出したが、どこからの軟骨片かはわからなかった。

1ヶ月前にTiebackした2歳馬の再診。もう乗っているがまったく喉鳴りしなくなったとのこと。

喉の内視所見も良好だった。

午後は、子牛の橈骨骨折のプレート除去。2枚入れたプレートの1枚だけ抜こうかと思っていたが、骨癒合が良好なので2枚とも抜いた。

                       ///////////////

翌日はかなりの雨。

済州島では雨が降り出すと何日も続くことがあるのだそうだ。

大学から30分ほどの所にある建築中の個人獣医師の診療所を使わせてもらった。

午前は超音波検査。

腹部臓器、心臓、肩・肘・股関節・後膝。

                       -

午後は安楽殺された馬を使って、私が担当の開腹手術のデモンストレーション。

開腹のしかた、小腸、結腸の引っ張り出し方、小腸の吻合のしかた、結腸切除・吻合のしかた、閉腹のしかた。

まあ、2時間では全部説明するのは無理だ。

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午後はT先生が上部気道の手術を解説。

私はライト持ちをしながら、一番良い場所で観させてもらった。

一番勉強になり参考にできるのは私;笑

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夜は会食。済州島最後の晩だ。

済州黒豚の焼肉。ステーキのように厚い豚肉を焼いてハサミで切って、サンチュ、シソの葉、イモ科?の葉などに薬味と一緒に包んで食べる。

済州島の豚は、昔は人の便所で飼われていたのだそうだ。目的?

今は大丈夫;笑

                      -

韓国の若い獣医さんから質問。

「あなた達のテクニックが優れているのには驚いたけど、それは日本では普通なの?」

私、「ちがう。T先生と私は日本のTiebackの8割以上をやってきた。」

T先生、「開腹は9割か?」

                      -

左端のお二人が実習会場の診療施設のオーナー。

それぞれ開業して忙しく往診に飛びまわっている若い二人が、共同で診療所を建てようというのは素晴らしいことだ。

I wish your hospital will go well in future.

と最後に握手したら顔を輝かせておられた。


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