12歳のポニーが膝蓋骨上方固定、いわゆる膝の脱臼を起こすようになり、だんだんひどくなってきた、とのこと。
ポニーは単純な膝蓋骨上方固定だけでなく、膝蓋骨が外へはずれる脱臼などもあるようなので気をつけて診察しなければならない。
で、やってきた姿を見て・・・・・
歩様を診ると、たしかに後ろにのばしたまま膝を曲げられなくなることがあるし、歩いている最中も引っ掛かり気味。
後肢の蹄も蹄尖が磨り減ってしまう、とのこと。
素直に内側膝蓋靭帯を切ることにした。
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内側膝蓋靭帯は、膝に手を当てると親指が当たるのが内側室外靭帯です、と実習などでは教えてきた。
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片側ずつ手術することを勧めたが、もう一度にやってください、とのこと。
しかし、蹴らない。蹴られても命にかかわることはない。というのはこんなにリラックスして診療できるものか。
手術後はすっかり歩様もよくなってトコトコ歩いて帰って行った。