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Channel: 馬医者残日録
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4月の日曜日 尿溜めに注意

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日曜日、午前中、仔馬の肢軸異常の矯正手術。

その手術が終わるのを待ってもらって、両球節の外傷。

左後肢は、関節へも達していた。

輪状靭帯も切れていた。

趾動脈はむき出しになっていたが、傷ついていなかった。危なかった。

右後肢はY字より複雑な裂創。

縫合して癒合するはずがない。

皮はひからびて縮んで剥がれる。

それでも縫合するのは、それまでの間に傷の治癒が進んで欲しいからだ。

尿溜めに肢を落としたらしい。

尿溜めの蓋ははずれてないか、壊れてないか、はずれやすくないか、壊れそうじゃないか、常にチェックする必要がある。

                        -

午後、子宮穿孔と腹腔内出血と腹膜炎の繁殖雌馬の開腹手術。

例によって右子宮角の穿孔。

分娩4日目で、腹膜炎症状もあるが貧血もある。

15歳なので吊起帯を使って麻酔覚醒起立させた。

あぶなっかしい立ち方だった。

麻酔前は子馬が離れていても知らぬ顔をしていたのだが、それでも仔馬を心配したのだろう。

分娩後まもない母馬の全身麻酔では気をつけなければいけないことの一つだ。

                       -

その後、時間をずらしてもらった、仔馬の創傷性角膜炎の診察と治療。

                     /////////////////

ひさしぶりの海。

相棒はおおはしゃぎ。

いっしょに入ろうって誘うな!


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