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Channel: 馬医者残日録
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往診で蹄葉炎の深屈腱切断

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産褥性蹄葉炎から慢性蹄葉炎になってしまった15歳の繁殖雌馬。

歩けないほど痛いわけではないが、もう子馬は大きくて抑えておくのはたいへんだし、

船底型のプラスチックシューを着けているが、外すのは装蹄師さんが居た方が良いし、

と、ベテランの先生に丸め込まれて、往診して手術することになった。

まあ、セリ期間中で、診療はそれほど混まないから大丈夫でしょう。

            -

右前肢はローテーションがひどい。

蹄骨の先端部は潰れ始めている。

ACSによるヒールアップは効果が出ているはずだが、蹄底も圧迫されているはずだ。

左前肢はローテーションはひどくないが蹄葉炎であることには間違いない。

プラスチックシューを着けたままX線撮影して、状態を確かめる。

数日でも状態が変ることがあるからね。

プラスチックシューを着けたままの方が、ヒールアップされているので深屈腱がゆるんでいて切りやすい。

毛を刈って、局所麻酔して、消毒して、深屈腱を切って、皮下織と皮膚を縫合して、包帯巻いて終わり。

               -

装蹄師さんにプラスチックシューをはずしてもらう。

このあとは裸足で管理できればそれが一番だ。

またX線撮影する。

状態を装蹄師さんにも見ておいてもらったほうが良い。

蹄骨は寝て、蹄骨の底部分で負重できるようになっている。

蹄底の一部が圧迫されることもなくなっている。

蹄尖部が伸びすぎないようにこれから管理を続ける必要がある。

蹄壁の中には感染している部分があるようなので要注意。

           ////////////////

こ~んな青を観て来た。

日本の渚100選のひとつで、こいつは用足ししましたけど・・・

 


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