図書館の不要本配布のテーブルに置かれていたので、もらってきて読んだ。

USAの大都会の獣医事情がわかるかなと思って。
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馬について書かれた章があったので、最初に読んだ;笑
ニューヨークの観光馬車の馬の扱いがひどいことを糾弾する内容になっている。
ニューヨークの観光馬車は廃止されてしまったはずだ。
結局そうやって馬はまた職場を失い、馬は人のまわりからいなくなる。
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シティヴェットの冒険、という原題はどうかなと思う。
全然Adventureではない。
地元の小動物病院で手伝いをしていた日々。
素敵な年上の女性獣医師に憧れ、獣医師になろうと決めた。
友との別れ。
ニューヨークの大病院の夜間診療。
ウサギ、ヘビ、ハトなども含めた診療。
貧しい人から、イランの王族まで、さまざまな飼い主たち。
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交通事故やガンショットで運び込まれる犬や、
高層ビルから飛び降りたネコの救命救急など、ニューヨークならではの診療内容を知ることもできる。
ただ、年代がかなり前なので、世界最高峰と言われるNewYork Animal Medical Center も最先端獣医療、という感じではない。
一般向けに読み物として書かれたためでもあるだろう。
診療技術の説明は私には物足りなかった。
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一人の若い獣医師の成長譚としては面白い。
ときどき職場を変りながら、生活の場を整えながら、恋をしながら、将来を考えながら、夢をもって生きている。
楽しく読めた。
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私は、大阪駅から一駅というところで育った。
大学時代をすごした帯広は人口15万だった。
大都市には住みたくなかった。
今は東京へ行ったりすると早く帰りたい。
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あちこちの若い獣医さんに職場を選んだ理由を訊くと、
「東京を離れたくなかったんで・・」とか、
「札幌で働きたかったので・・」とか聞くことがある。
私は、仕事は選んだが、住む場所については深く考えてはなかったな。
馬が居るなら、「好い場所」だ;笑
風は少し止んだか・・・