3週間前に蹄踵部を大きく裂いてしまった1歳馬。
傷もとても深かった。
癒合しないとダメになるような傷だったので、全身麻酔してしっかり縫合し、ハーフリムキャストを巻いていた。
3週間経って、飛節が腫れた、とのことで外してみることになった。
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キャストを外すのだって技術が要る。体力も。
私は前と後を切ることを推奨している。
だって、内側は切りにくいでしょ。
自分達で巻いたキャストは、どのように巻かれているかわかっているので外しやすい。
傷の具合は・・・・なかなかいいんじゃないの。
下肢の傷にはキャスト固定は本当に有効だ。
内側蹄踵部は裂蹄もあったのだ。
ワイヤーで止めてある。
これはまだ着けておく。
今度は、ガーゼ、綿包帯、伸縮性包帯、ダクトテープと巻いて保護した。
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外したキャストは断面から観て評価する。
蹄尖分のsuper fast はまだ残っていて蹄尖の補強に役立っていた。
キャスト断面は層にならず一体化していて強度は問題ない。
角度も良好。下肢にしっかり沿っている。
繋の背側にわずかにキャストずれがあった。
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夜明け前。
雪の上でのゴロスリ。
動物達の感覚はわたしたちとは違う。
人が寒いからといって、馬や犬も寒がっているかどうか、よく考えてみた方が良い。