Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1695

蹄球部の裂傷のその後

$
0
0

3週間前に蹄踵部を大きく裂いてしまった1歳馬。

傷もとても深かった。

癒合しないとダメになるような傷だったので、全身麻酔してしっかり縫合し、ハーフリムキャストを巻いていた。

3週間経って、飛節が腫れた、とのことで外してみることになった。

                  -

キャストを外すのだって技術が要る。体力も。

私は前と後を切ることを推奨している。

だって、内側は切りにくいでしょ。

自分達で巻いたキャストは、どのように巻かれているかわかっているので外しやすい。

傷の具合は・・・・なかなかいいんじゃないの。

下肢の傷にはキャスト固定は本当に有効だ。

内側蹄踵部は裂蹄もあったのだ。

ワイヤーで止めてある。

これはまだ着けておく。

今度は、ガーゼ、綿包帯、伸縮性包帯、ダクトテープと巻いて保護した。

                  -

外したキャストは断面から観て評価する。

蹄尖分のsuper fast はまだ残っていて蹄尖の補強に役立っていた。

キャスト断面は層にならず一体化していて強度は問題ない。

角度も良好。下肢にしっかり沿っている。

繋の背側にわずかにキャストずれがあった。

                      ///////////////

夜明け前。

雪の上でのゴロスリ。

動物達の感覚はわたしたちとは違う。

人が寒いからといって、馬や犬も寒がっているかどうか、よく考えてみた方が良い。

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1695

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>