2018年度の診療実績で、外傷治療の総件数は69件。
それを麻酔、鎮静処置の区分で見ると、
吸入麻酔したのは 0
静脈維持(プロポフォールCRI)麻酔したのは 17件
ワンショット(静脈麻酔して維持麻酔せず)は 10件
全身麻酔しなかったのは 42件
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本当の大怪我(重度の外傷)だと、デブリドや縫合処置はほとんどの関節鏡手術より長時間かかるので、吸入麻酔した方が良い。
幸い2018年度はそういう外傷はなかったようだ。
全身麻酔しているのは約70件の中で27件なので、半数にも満たない。
二次診療施設へ運ばれてきても半数以上は立位、鎮静化で外傷処置している。
たしかに外傷治療も外科技術や人手や器材や時間が必要だったりはするが・・・・・
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二次診療施設は、この地域の馬の外傷のどれくらいを受け持っているのだろう。
縫合処置が必要な外傷、ということなら半数以上が運び込まれているのかもしれない、と思うが、どうでしょう??
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夜、連れて来られた体壁の外傷。
深くて、腹膜が膨らんだり凹んだりを繰り返す。
しかし、腹腔には腹膜一枚達しなかったようだ。
筋層を縫合し、皮下織を縫合し、皮膚縁近くを縫合し、皮膚を縫合した。
1時間半ほどかかった。
地元の獣医師会の新年総会・講習会・新年会の夜だったんだけどね;笑