前肢帯の筋肉で体幹に張り付けられた肩甲骨から先を動かしているのも、多くの筋肉だ。
肩の後ろ、肘を引き上げているのは強大な上腕三頭筋。
名前のごとく馬でも3つに分かれている。
肩関節と肘関節をまたぐ二関節筋。
肩の前を走るのは上腕二頭筋。
上腕骨の結節が馬では3つあり、腱はW型していて、種子骨の役割をしている。
これも肩関節と肘関節をまたぐ二関節筋。
副手根骨には尺側手根伸筋と尺側手根屈筋が付着して腕節を屈曲させる。
尺側手根伸筋も屈筋であることに注意。
新生子馬で腕節の拘縮にしばしば遭遇する。
助けられる可能性があるならキャスト固定して治療されたりしているが、ひどいものは諦められている。
尺側手根伸筋と尺側手根屈筋を付着部で切ることをもっとやってみるべきだ、とこの研修を受けて思い直した。
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下肢は馬医者の皆さんは詳しく知っている。
障害が多いし、理解しやすいし、解剖体で学ぶこともしやすいからだろう。
to be continued
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初夏に雷の夜に怪我をして、ここまでよくなったが、それから皮膚欠損が縮小しない。
皮膚辺縁にPRP(多血小板血漿)を分注した。
何か効果があったらしく、また上皮化が始まったそうだ。