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Channel: 馬医者残日録
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胎便停滞の治療は浣腸

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前日に生まれた子馬が、その夜から不調で、軽度の疝痛。

翌朝も疝痛、とのことで来院。

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胎便の出た量が少ないので胎便停滞だろう、との推定診断はついている。

血液検査して、超音波検査して、X線撮影して、やはり胎便停滞だろう。

潤滑剤をお湯でもっとトロトロにして重力で浣腸した。

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新生子馬には下剤投与はお勧めしない。

簡単に消化管が膨満し、容易に胃穿孔するからだ。

初乳には下剤効果がある。

だいじなのは乳を飲むことだ。

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Equine Neonatal Medicine and Surgery: Medicine and Surgery   Derek C. Knottenbelt OBE BVM&S DVM&S Dip ECEIM MRCVS,Nicola Holdstock MA VetMB CertEM(StudMed) PhD MRCVS,John E. Madigan DVM MS Diplomate ACVIM Saunders Ltd.

Madigan教授らが書かれた新生仔学の教科書には、胎便停滞の治療としていくつかの処置が挙げられているが、下剤投与について、

「不必要だ」

と書かれている。

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もう1冊のequine naonatology の教科書は、検索にhitしない。

そちらにも下剤投与について書かれているが、ひまし油は使うべきでないことが書かれているし、

主流が浣腸であることが書かれている。

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オラにはごはんと、おやつと、おもちゃと、あそびじかんをたっぷりあたえてください

 

 


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