朝、分娩中に結腸が出てきた繁殖雌馬の急患。
そのせいで、遅れて1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。
その合間に2歳馬の角膜炎。
午後は、4歳馬の去勢。
そのあと、当歳馬の種子骨骨折の手術。
そのあとは、装蹄師さんたちの勉強会に行く予定だったのだが・・・・
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繁殖雌馬の下顎が折れている、と急患の依頼。
下顎の両側が折れてブラブラだ、とのこと。
それじゃ、両側のプレート固定に、臼歯と切歯を結ぶワイヤー固定だな、と
プレート、スクリュー、ドリル、ワイヤーとフル装備を滅菌する。
人数も3人以上必要だろう。
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来院したら・・・
下顎切歯骨が粉砕し、ほとんど形状は残っていない。
切歯と骨の破片をむしり取って、歯肉をぬいあわせて閉じた。
短い草を千切り切って食べることはできなくなるだろうが、十分食べて生きていける。
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主人公のひとりであるはずの子規は逝ってしまう。
残る主人公は秋山兄弟で、物語もひたすら日露戦争の記述になっていく。
帝国主義の時代には、植民地になるか、支配するかしかなく、戦わざるを得なかった、と司馬遼太郎師は書いているが・・・
帝政ロシアも共産革命の火だねを抱えており、貴族たちからなる士官が動かす兵卒たちの戦意は高くなく、極東でロシアの権限拡大を図る提督アレクセーエフも問題を抱えた人物で・・・・etc.
国家予算も軍事規模も10倍近いロシアと戦うためにできることはすべて、いやできないことまで、他国から見ても無謀だと思うほどの軍備増強した日本。
人事配置での人の評価などは、強大かつ困難でしかし単純な目的があるために、大胆に適材適所が選ばれたようで、それは現代社会にも通じるところがあり興味深い。