7歳の繁殖雌馬が後肢を負重できないほど痛くなり、X線検査したら蹄骨に大きな孔が空いていた。
との診断で、角壁腫の摘出手術のために来院。
前肢で蹄底から孔をあけて摘出するなら立位でやったこともあるが、
後肢で蹄壁からやるなら全身麻酔しなければならないだろう。
近年はプロポフォールで麻酔することもあり、全身麻酔の覚醒起立は格段に安全になった。
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針を目印にして、位置を確認する。
小さい円鋸で孔をあける。
硬いし、鋸が切れないし、途中で鋸を替えた。
蹄壁に孔が開いたら、鋭匙でkeratomaを搔き出す。
マカダミアナッツ様だが、中は空洞。
keratomaがどうしてできるのか、未だにわかっていないらしい。
取れていることを確認。
keratomaは出来始めは痛くない。
見つかったときには1cm以上ある球形に完成されてしまっている。
keratomaそれ自体ではなく、感染して症状を出すことが多いのだろう。
この蹄も、蹄尖部に感染巣があるのがわかる。
その感染巣も蹄壁の孔へとドレナージされるだろう。
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午後、両腕節の骨折の関節鏡手術。
その最中、疝痛馬が来院したが、到着時には死亡していた。
DOA Death on Arrival
結腸捻転だった。
夕方、眼の診察。
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モクレンの実がはじけた。
奇怪な実だと思っていたが、なるほどこうなるんだ。
植えたら芽が出るんだろうか?