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Channel: 馬医者残日録
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臼歯間隙とサク癖治療

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9歳繁殖雌馬。

初産前から噛み出しするようになり、妊娠末期に流産。

交配したが受胎せず、痩せて、毛ヅヤも悪い。

案の定、下顎臼歯に隙間があって、食べたものが詰まっている。

全身麻酔して、隙間を広げる処置をすることにした。

鼻から気管チュープを入れておく。

呼吸抑制があるプロポフォール麻酔で維持するし、口の中を洗浄した水を誤嚥させないで済む。

歯周病と言っていいのだろう。

410はグラついていた。

隙間を広げることで、物は詰まっても外れやすくなる。

その間に歯周病が治まって歯肉が回復すれば物が詰まりにくくなる。

               -

この馬、サク癖もひどいらしい。

サク癖バンドをしたら、嫌がって暴れるのでできないのだそうだ。

上顎切歯を抜くことにした。

9割のサク癖馬はそれでサク癖を止める。

草を食べるには問題はない。

           /////////////////

ジャパンカップは観れたよ。

すごかった。

三冠馬の1,2,3。

アーモンドアイ。強かったね~

今週、お休みします。

診療の相談、依頼は職場へどうぞ。

 

 


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