心臓冠動脈のカテーテル治療を受けてきた。
生まれて物心ついて初めての入院で、初めての手術?だった。
医療と医学の進歩に驚かされた。
CTで造影しての診断。それでどれくらい過剰診断があるかもわかっている。
最先端の超音波器械。もう医師自身はやらないんだね。
血管内へ送り込むカテーテルの先に付いたプローブによるIVUS。
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病院のシステムというか実際もかつてとはかなり変っているようだった。
3日間の入院で、担当看護師さんは、毎日替わった。
でも、ちゃんと引き継ぎされていて、患者のこと、これからの予定、など知ってくれている。
ベッドは高さ、背もたれ、膝のあたりを高くできる介護用ベッド。
そして、そのまま手術室へ転がしていける。
馬医者としても見習うこと、取り入れていけることがあるように思った。
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病院はコロナで厳戒態勢だった。
暇な時間はウロウロしてようと思ったが、廊下に出ていると「どうしました?」と訊かれる。
ベッドで寝ているときもマスクしていた。
話しかける看護師さんもマスクをしていないとイヤだろうから。
点滴されるのでしょっちゅうトイレへ行ったが、そのつど手指を消毒した。
(コロナはけっこうトイレでうつるらしいよ。
大動物獣医師には、コロナは呼吸器病というより元々は下痢のイメージが強い。)
5日間入院の予定だったが、早めてもらって3日で退院してきた。
いくらか隔離観察期間もおける。
現代医療のおかげで命拾いしたのだ。たぶん。
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入院して最初に読んだ。
表題作など6編の武家物短編集。
いずれも幕末から明治初年を舞台にしている。
そのわけも巻末のあとがきに記されている。
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書き出しから、うまいな~と感心させられる。
読みやすく、リズムのある文章。
当代一の語り部だろう。
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入院中に読む本にしては物騒じゃないか?
いやいやそこは浅田ワールド。
主人公たちは命を大事にしてくれる。(「御鷹狩」は例外)
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そもそも腹を切ったり、舌を噛んでも死なないから。
それは日本人の誤解。
そのことはこのブログの読者のみなさんはよく御存じのはず;笑