調査や研究なんてしないで、日常の臨床だけやってればいいんだ、という考えもあるだろう。
臨床をやりながら研究発表している大動物獣医師は限られている。あるいは若手。
今も、獣医科大学では特に調査研究のHow to や、症例報告の仕方とかは習わないらしい。
文献を読め、と強要もされないし、読んでないと答えられない質問もされないし、書け、とも言われない。
残念なことだ。
臨床観察研究をどうやってするか、それをどうまとめるか、やはり獣医科大学で臨床の授業の中で教えてもらいたい。
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ヒト臨床医学の中でも、臨床観察研究はevidenceとしてレベルが低い、トップジャーナルには掲載されにくい、という見方もあるようだ。
しかし、現実にはそんなことはないことが、この本の序章にも示されている。
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臨床の中は、どうすれば良い?、どちらが良い?、という疑問や選択を迫られることはしばしば。
それは、「臨床医が持つ疑問 CQ;clinincal question」
それを研究として計画していくために、2005年に日本で初めて京都大学に clinical researcher 養成コースが開設されたのだそうだ。
逆に言えば、今でも臨床研究 Clinical Research のHow to は教えられないままに実践されているのだろう。
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この本の序章に吉田松陰の言葉が引用されているので、書き留めておく。
夢なき者に理想なし
理想なき者に計画なし
計画なき者に実行なし
実行なき者に成功なし
故に、夢なき者に成功なし
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とうちゃん
おらとまたさんぽできてよかったな