朝というかまだ夜中だろう午前3時半。
繁殖雌馬の疝痛の依頼。
来るのに2時間半かかると言う。
到着30分前に再度電話するように頼む。
それでも来院予定1時間前には準備を始めていた。
そしたら到着10分前に電話が来た。
わかってないな~・・・・・それじゃあ再度電話を寄越してもらう意味がない。
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もう30時間ほど疝痛が続いている繁殖雌馬。
1ヶ月後に初産予定。
PCV39%だが、乳酸値2.6mmol/l。
超音波では腹水が増えているが、異常部位はわからない。
直腸検査で、子宮捻転は否定。腹腔中央の奥に膨満部があり、触ると痛い。
「まだ我慢できます。しかし、もう開けてみたほうがいいでしょう。」
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開いたら、大きな妊娠子宮に押さえ込まれるように大結腸の基部と骨盤曲が分けられている。
術者ひとりでは手に負えそうにないので、もうひとり獣医師を呼んでもらう。
骨盤曲をなんとか子宮の裏に押し込んで、基部の方へ引き出した。
しかし、子宮の右側に右背側結腸がど~んとあって、骨盤曲とつながっているのはわかるのだが引き出せない。
破裂しそうだ。
腹壁を引き広げておいてもらって、大結腸を下からすくうように持ち上げて創外へ出した。
私はそこで術者から外野へ回った。
骨盤曲を切開して内容を洗い出した。
ひどく内容が多かった。
結局、大結腸は盲腸と入れ替わるように基部で捻転していた。
結腸壁にほとんど浮腫性の肥厚はない。わずかに膠様浸潤している部分があるだけ。
それでも結腸捻転だったのだろう。
危なかった。
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そのあと、創傷性角膜炎の経過観察と処置。
午後は、2歳馬の腰痿のX線撮影。
続いて、朝いちにやるはずだった日本乗系の去勢。
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83歳が辞任して、84歳が後任を託されて、批判されている。
それも考え方によっては”年齢差別 ageism” だよね。
年寄りは・・・年齢差別。
女性は・・・性差別。
黒人は・・・人種差別。
認識、識別しても良いが、その差によって優劣、好き嫌い、を(公に)語ってはいけない。(公式に)除外したり、不利益を与えたり、優遇したりしてはいけない。
線引きは非常に難しいし、純粋にはとても繊細で微妙な問題だ。
男女共学でも、「性差」別に入学させているし、
採用試験には年齢制限がある。
徐々に進んでいかなければならない課題でもあると思う。
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日が長くなった。