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Channel: 馬医者残日録
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新生子牛の脛骨骨折おまけに下顎骨折も

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1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術が終わった頃、新生子牛の骨折の依頼。

大腿骨が折れている、とのこと。

午後は、血液検査業務もある。獣医師3名が出勤しているが、大腿骨だと手術に2人が必要だ。

キャスト固定する方法もない。

休みの獣医師も呼び出すことにした。

器具の準備と滅菌に1時間はかかるので、12時目指して子牛を連れて来るように言う。

準備していたら、「脛骨でした」と訂正の電話。

それなら副木を当てて振り回さないようにして、押さえつけて連れてきて、と指示する。

            ー

牛舎へ行ったら、もう生まれていたとのこと。

脛骨骨幹遠位よりの短斜骨折だ。

しかし、破片がある。粉砕骨折とまでは言わないが・・・

短斜骨折部から遠位へ亀裂が入っている。

プレート固定するとして、遠位部に十分な長さがとれない。

健常部にscrewを3本入れられるかどうか・・・・・

         ー

この黒毛和種子牛は雌で、繁殖雌牛にするのでも良いそうだ。

気管挿管して吸入麻酔で手術する。

手術台に乗せたら、この子牛、下顎がグラグラしている(異常可動)。

X線撮影したら、切歯と臼歯の間で左右とも下顎骨が折れている。

何があったのだろう・・・親が立ったまま産んで落とされたのか、親に蹴られたのか・・・・

この哀れな子牛を助けられるか?

(つづく)

           //////////////

きのう日中は暖かかった。

ひさしぶりに河畔で白鳥見物。

ワンコは警戒される。

食い物だと思ってるのばれてる;笑

 

 


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