きのう日曜日の午後、新生子馬が親に蹴られて下顎が折れてしまいグラグラ、との連絡。
グラグラじゃあ手術して固定しなければならない。
1/3円プレートと4mmキャンセラススクリューで固定した。
左右両側が折れていても、正中切開でアプローチする。
その方が傷が閉じ易い。
”スモール”と呼ばれるDCPもあるが、それより薄い1/3円プレートを使う。
スモールDCPにしても使うscrewは4.0mmキャンセラスか、3.5mmコルチカルだ。
咀嚼しないで飲乳さえできればいい新生子馬なら1/3円プレートで充分だ。
腹側に当てないで外側よりにプレートを置いて、下顎にbi-corticalになるようにscrewを入れる。
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この母子は、19日になった夜中に初産し、
初乳もちゃんと飲ませたが、20日にパドックへ放して厩舎へ入れた後おかしくなった。
子馬を虐待し始め、20日夜に人が見ている前で齧りつき、蹴飛ばした。
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分娩をTVカメラで住宅から監視するので、人は厩舎へ行かなくした牧場もある。
新生仔虐待や育児拒否がなくなったそうだ。
人が厩舎で見守るにしても、できるだけ助産しないようにしている牧場もある。
母子間の関係成立を邪魔しないようにだ。
子馬をタオルで拭いてやることも多くの人がすることだが、そのタオルに母馬以外の馬の臭いはついていないか?
母馬は子馬を臭いで一番認識している。
他の馬の臭いがしたら、自分の一部ではない、自分の子ではない、と思ってしまう。
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下顎を手術した子馬は、もう乳母につけるそうだ。
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クリントイーストウッドは中学生だった私のヒーローだった。
荒野の用心棒、ダーティーハリー、アイガーサンクション、etc.
その頃、money making star だったはずだ。
老齢になって監督として評価され、もう俳優業は引退したのかと思っていたが・・・・
この映画のクリントイーストウッドはヨボヨボ。演技なのかリアルなのかわからない。
家庭を顧みず、ユリの栽培に集中していた男は、その業界では評価され人気者だったが、ネット販売に押されビジネスも立ち行かなくなった。
金にも困っていたところ麻薬の運び屋として使われるようになり・・・・
元題は”The mule”
mule はラバ、騾馬。
雄ロバdonkey を雌馬にかけ合わせて産ませる。
頑固者をmuleと呼ぶこともあるようだし、本当に麻薬などの運び屋をmuleと呼ぶこともあるようだ。
そういうと”荒野の用心棒”でもイーストウッドはラバに乗って現れたのだったか・・・・
クリントイーストウッドにこの映画でアカデミー主演男優賞をあげて欲しかった。
名演だったと思う。