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Channel: 馬医者残日録
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回腸盲腸重積

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朝、1歳馬の疝痛の依頼。

朝一の1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術と併行して診断し、開腹適応なら関節鏡手術が終わったら始めることにする。

1歳馬は小腸閉塞。完全膨満。

疫学的に回盲部の重積を疑う。

胃カテーテルを入れて、水を入れて、逆流させて胃を減圧する。

しかし、固形物が多くてあまり回収できなかった。

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某雑誌に「馬の疝痛」について書いてくれと頼まれているので、胃カテーテル操作の写真を撮った。

モデルさん達には、あんまり雑誌に載るという緊張感はないね;笑

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回腸が盲腸に入り込んでいる。

数十センチ入っていて、とても抜けそうにない。

重積部は温存して、回腸近位部を盲腸に側側吻合することになった。

並置して、

吻合する。

吻合部は広ければ広いほうが良いというわけではない。

広すぎると盲腸の内容が小腸へ逆流する。

                 -

当歳秋から1歳馬の回盲部重積は葉状条虫症だと考えている。

当歳秋からあるので、夏過ぎには葉状条虫に効果を示す駆虫薬の投与が必要だし、

1歳のうちは回盲部重積がかなりあるので、けっこうな頻度で葉状条虫駆虫が必要だ。

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庭の隅のシデコブシが咲いた。

モクレンはまだだ。

山ではコブシが咲いているようだが、観にいけないでいる。

 


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