骨折のscrew固定もし、帝王切開もした、なんだかとても忙しい日。
26日前に過大仔でひどい難産をした繁殖雌馬が疝痛をしている、との依頼。
直腸検査で、直腸が絞められていて腕が入っていかない、とのこと。
難産で傷んで小結腸が癒着したか、
腸間膜に孔が開いて捻転したか、
有茎脂肪腫が巻きついたか・・・・
小結腸の癒着なら、今になって、というのは日数が経ちすぎている。
腸間膜の孔、は十分にありうる。
有茎脂肪腫は高齢馬に多い。この馬はまだ13歳。それほどの歳ではない。
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手術室が空くのを待って、開腹手術することになった。
臍より尾側を開く。
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小結腸は膨満していたが、素直に引張り出せた。
やはり腸間膜に孔が開いていた。
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この孔に小結腸が入り込んで捻れたようになっていたのだろう。
浣腸してもらって小結腸の内容を少し抜いておいて、助手に入ってもらって、
孔の根元側から縫合して閉じた。
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これで大丈夫だろう。
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この夜は、皆既月食。
ゆっくり眺める暇もなかったが、なかなかの天体ショーだった。