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Channel: 馬医者残日録
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繋靭帯損傷部のトリミング

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昨年から始めた繋靭帯の損傷部の外科的トリミング。

もう10頭近くになる。

特別なタイプの繋靭帯炎かと思っていたが、適応症例はかなり多いようだ。

というか、繋靭帯炎の初期はこういうのが多いのかもしれない。

                -

右前肢、外側種子骨部が腫れてしまった2歳馬。

休むと跛行は軽減するが、運動すると再発する。

切り分けていくと、繋靭帯にできた瘢痕組織が周囲と癒着している。

それを丁寧に剥がしながら、少し奥へ切り分ける。

靭帯ではなく肉芽組織。駆血帯を巻いているので出血が抑えられている。

切除後。繋靭帯には裂け目があり、そこから種子骨の繋靭帯付着部に触れられる。

その中に種子骨からちぎれた小骨片が含まれていることも多い。

摘出組織。

                -

このような繋靭帯炎がどれくらいあるか、

損傷組織を摘出することではたして経過が良くなるのか、

半信半疑でもあったのだが、必要とする症例があることはこれまでの経験で確信になった。

               ---

私は、この1週間あまり、足裏が痛い。

ストレッチしたり、もみほぐしたり、温めたりしていたら跛行するほど痛くなった。

どうやら足底筋膜炎のようだ。

私は扁平足でもなく、アスリートでもないのだけれど、硬い床の上で長時間立ち仕事(手術)をして発症したようだ。

アイシングするようにしたら楽になった。

多くの故障は、RICE が基本。

Rest 休養

Icing アイシング

Compression コンプレッション圧迫

Elevation  エレヴェーション持ち上げておく

                   -

ヒトの足底筋膜は、踵骨と足指の付け根を結んでいて、体重負荷や運動で引き伸ばされる。

馬の繋靭帯と機能的に少し重なるように思う。

                 ///////////////

とうちゃん さんぽいけなくて たいくつです

でも どらいぶ できればオラは それでいいです

 

                      

 

 


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