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Channel: 馬医者残日録
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腹水採取のための腹腔穿刺

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某専門誌に馬の疝痛について原稿を頼まれた。

もう書き上げて提出した。

手こずるかなと思っていたが、忙しい春の間でもスラスラ書けた;笑。

いつも考えていることだからだろう。

            ー

読者層を考えると、馬を日常的に診療している獣医さん向けの文章ではない。

開腹手術を日常的にできる、あるいは依頼できる地域の獣医さん向けではない。

しかし、きちんと診断すること。正しい対処をすることは書いておきたい。

北海道の馬を診療することがある獣医さんや、馬生産地の新人獣医さんの役にも立つ文章にはしたい。

            ー

腹腔穿刺についても書かなければならない。

このブログでは何度か書いているんだけどね;笑

            ー

・馬の正中は膨らんでいるので指の感触でわかる。

・20Gの針を回しながら、針先を感じながら、回しながらゆっくり刺す。

・刺すときは頭と顔は逃げておく。

・キャップを外したEDTA管を持っておく。腹水の滴下はしばしばすぐ停まる!

経験からのコツを教えてやっているのに、聞かない、できない、価値が理解できない、覚えてないヤツが多いんだけどね。

(針を刺す右手にEDTA管を持っていることもできる)

(馬の体に触れておくべき左手にEDTA管を持っていることもできる)

            ー

採れた腹水の検査と評価は・・・・またそのうち。

             ////////////////

アカシア、って呼ばれることが多いけど、実はニセアカシア。

さらに本当はハリエンジュ、らしい。

これは赤い花が咲くカスクルージュ。

香りが良く、良質な蜂蜜の素になるらしいが、私には香りはわからない。

 

 


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