立位でhalf limb cast を巻いたので紹介しておく。
いろいろなアレンジがあると思うが、参考まで。
この競走馬は浅屈腱炎になり、浅屈腱を休ませるためにキャストすることになった。
PRP療法をしたかったのだが、コアがない浅屈腱損傷なので、病巣内注入するのはあきらめた。
1ヶ月ほど巻いておく予定。
ストッキネット(筒状包帯)を肢に通したところ。
キャストトップと球節周りにはエバウールシート(外科用フェルト)を帯状に巻く。
綿包帯(オルテックス)を全体に巻く。あまり厚くしない。
キャスト材(キャストライト)を巻いていく。
サイズ5を3個、サイズ4を1個か2個使う。
ハーフリムキャストが割れるなら球節の上か下。その部分を厚くする。
途中で肢を持ちきれず、馬が蹄を着いてキャストにしわがよったら巻き直し。
手早く、「もーるでぃんぐ」しながら巻く。そのことで丈夫になり、肢に沿う。
ヒールブロック(2バイ2材を切った物)を蹄底踵部に付けて、キャスト材で押さえる。
摩耗する蹄尖部はEquiThane Super Fast (蹄用補修剤)で補強する。
床に垂れるととれないので、そのためにバスタオルを敷いている。
できあがり。
難しいことではないが、まともなハーフリムキャストが巻かれてくることの方が少ない。
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空をオレンジ一色に染めて、海に沈む夕陽も好いが、パステルカラーの夕焼けもなかなか。