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Channel: 馬医者残日録
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外傷 2例

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2歳馬、珍しいところを怪我した。

半腱様筋の上を、縦に40cmほど何かで刺したらしい。

トロッカーカテーテルを入れておいて、下の部分を切皮して開創した。

管を入れて洗浄しているところ。

このあと長いペンローズドレインを通して留置した。

                 -

何か刺したんだ。

何が刺さったのか見つけておきたいところだ。再発防止のために。

                ---

夜間放牧されている当歳馬。

牧柵を壊して5頭で脱走していた。

こいつが先頭で牧柵にぶつかったのだろう。シカが出たか?

胸下だけでなく、腹部にも大きな傷がある。

牧柵を飛び越えそこねたのだ。

全身麻酔して縫合するか考えたが、起立のときに開いてしまうかもしれない。

あっちで関節鏡手術が終わった馬が寝ていて、こっちで別な馬が腫瘍の切除に来ている。

結局、立位で縫うことにして、途中で援軍が加わり、交代もした。

馬の前や横にしゃがみこみ、患部を見上げながら縫合することになる。

3人がかかりで2時間。

おとなしい馬だったので縫えた。

                   -

臀部も体幹も、意外に傷の癒合は良くない。

思う以上に寝起きや歩行で引張られ、傷に重力もかかるのだろう。

自分の胸や背中の皮膚を動かしてみるといい。

上には動くけど下には動かないでショ?

               ////////////

ドウダンツツジの赤。

本当はこれほど鮮やかではない。

デジカメは赤が強すぎる。

人の顔色や、朝陽や夕陽や、花が綺麗に写るようになっているのだろう。

本当はこのブログの現場も、写真ほど血だらけではありません;笑。

 

 

 

 

 


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