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Channel: 馬医者残日録
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去勢手術を依頼する前に

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去勢手術に来た2歳馬。

片側陰睾だということになり、急遽、手術台に乗せて吸入麻酔を始めた。

鼠径部陰睾だったので、それほどてこずらずに両側の精巣他を摘出できたが・・・

去勢手術を依頼するときに、陰睾でないかどうかは確認しておいてもらいたい。

吸入麻酔が必要になるので、診療代もちがってくるし、

リスクも大きくなるし、

鼠径部を縫合するのに助手がいた方が望ましいので、人数も要る。

いつもは去勢だと1時間ほどしか時間を空けていないが、陰睾だともっと予定時間をみておかなければならない。

片側陰睾でぶら下がっている側だけ去勢する獣医師がいるが、それはやってはいけないとされている。

1人あるいは2人で去勢しようとしていて、片側陰睾だということになって、腹腔陰睾にも対応できるのでないなら、

何もしないで「残念でした、また今度」というしかない。

                    -

ほかには

一般的な健康状態のチェック、

装蹄しておかなくて良い馬なら蹄鉄をはずしておくこと、

数時間は絶食しておくこと、

健康手帳を持ってくること、かな。

                                   ////////////

朝5時過ぎ、開腹手術に呼ばれる。

分娩翌朝の繁殖雌馬。結腸の変位に伴う十二指腸閉塞だった。

終わったころ、当歳馬の外傷の依頼。

きのうは、結腸便秘の2歳馬と疝痛後食欲不振の重種馬が入院。

今朝、予定していたTiebackの馬が馬房を準備したが、馬房には入れずに手術。

そのあと繁殖雌馬が疝痛で入院治療。

えっと・・・・入院馬房はどこが空いているのだったか・・・

                    -

 思考力も記憶力も落ち、終われば忘れてしまう春。

 

 

 

 


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