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Channel: 馬医者残日録
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歴史的な馬手術 英王立獣医科大学資料から 1927-1937

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興味深いヴィデオをyoutubeで見ることができる。
Historic Equine Surgery taken from the archives of The Royal Veterinary College. 1927-1937.

行われているのは声嚢声帯切除だ。
喘鳴症の外科治療として行われるこの手術が、第二次世界大戦前に行われていたことにびっくりする。
しかし、馬を倒す方法や、馬を押さえつけるやり方には感心しない。
クロロホルムを嗅がせて麻酔を維持している。
とても馬も人も危なそうだ。
手術手技はとても大胆。
この時代は喉を観察できる内視鏡はあったのだろうか??
                   -
80年ほど後世にいる私達がこの先輩達を笑うことはたやすいが、
先輩達の努力があるからこそ私達が今の有様であることは間違いない。
そしてその80年のうちの30年には私は責任がある。
さらに数十年後、笑われないで、感謝されるように努力しなければなるまい。
                   -
そういうと今週、声帯切除手術をやった。
プロポフォールで麻酔し、エアマットの上で仰臥にし、laserで声帯を切除した。
80年の進歩はありがたいことだ。
                 ////////
今日は、
競走馬の屈腱炎の超音波画像診断というか経過観察とリハビリ指導。
当歳馬の腰痿のX線撮影。
今年はどういうわけか当歳馬の腰痿がとても多い。
昼夜放牧がこたえるのだろうか?
飛び入りで繁殖雌馬の疝痛。
治まって帰っていった。脱水は強かったので輸液。
午後は血液検査に、
hysteroscopy
競走馬の喉内視鏡検査。
                  -

晩秋の朝。
真面目な顔したってダメだよ。
エサのことしか考えてないベ。

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