
この1ヶ月、この本を読んできた。
amazonで購入する前は、有名な作家椎名誠の奥さんが書いた旅行記だと思っていた。
写真が多くて、それほど厚くはない本だろうとなんとなく考えていた。
甘かった。
あとがきまで実に668ページある。
写真どころか挿絵すらひとつもない。
すべてが言葉で表現されている。
チベットを馬で1周する4000kmを超える旅。
そのどこもが富士山より標高が高い。
「もう10歳若く体力があれば・・・」という50歳になった女性がした旅。
もし旅の途中で死んだら、チベットの風習にならって鳥葬にして欲しいと夫に頼んででかけた旅。
本の内容は旅日記なのだが、その中に作者の人となりが表れ、日本やチベットや中国の社会問題が語られ、
チベットの自然が描かれ、家族への思いが書き留められている。
旅が終わるに近づくと、早く旅を終えたい気持ちと、旅が終わる寂しさとがあふれている。
本を読む側もその気持ちに同調することができた。
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私は自分にはモンゴル系の血が流れているのかなと思うことがあった。
馬に魅かれるB型だし;笑。
でも、チベットかもしれない・・・・山好きだし。
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今朝、電柱にノスリを見かけた。
いつも冬に停まっている柏の樹はまだ葉を落としていない。
