12/7は胆振獣医師会主催の講習会だった。
コロナ禍のせいで、2年間は開催されていなかった。
今年は参加者50名に制限されて、オンラインとのハイブリッド開催。
関係者の努力と英断に感謝したい。
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テーマは「疝痛」。
生存率のアップデートから、超音波診断、子馬の回虫症、帯広畜産大学でのサラブレッド以外の馬の開腹手術。
私も、結腸捻転の大結腸亜全摘とcolopexyについて話させていただいた。
さらに、小腸切除の成績や、腸管手術での術創感染について。
たいへん勉強になった。
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二次診療施設からの話ばかりだったので、「疫学」や「予防」の話がなかったのは残念だった。
一次診療にたずさわっている獣医さんたちには、おこっちまったことにどう対処するかだけではなく、
どうしたら起こさずに済むか、減らせるか、という取り組みをしてもらいたい。
それは一次診療以前の問題なのかもしれないが、診療している獣医師にこそできることだから。
飼養管理指導とか、コンサル、と言っても、競走成績とか受胎率とかの話にしかならないのではないだろうか。
その馬群の疝痛の発生状況と、それにまつわる要因を把握できるのは臨床獣医師なのだろうと思う。
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2021年、家畜高度医療センターへ来院した結腸捻転・変位の症例は80頭を超えていた。
開腹手術して1頭助けるより、予防して1頭減らすことの方が価値がある。
この11月12月、結腸捻転はほとんどない。
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ワールドカップで熱戦が続いている。
努力や準備や才能や、それらを含めた実力が必ずしも勝敗を決めるとは限らない。
しかし、弱いチームが運だけで勝ち残っていくことは有り得ない。
かえって負けて消えていくチームを記憶にとどめようとする見方の方が多くのチームを記憶に留められるかも。
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消えていった馬。
「馬形埴輪は古墳時代中期(4世紀後半)以後の騎馬文化の到来で出現した新しい埴輪である。
ウマは豪族の所有物として飾り立てられ、埴輪にもいろいろな装飾品が表現された。」
と解説文にあった。
馬着か鎧を着ているのかね?
抽象的でありながら、馬の特徴がとてもよく捉えられ表現されていると思う。
九州国立博物館にて。