さて長々と critical reading 批判的熟読 している子牛の脛骨骨折をインターロッキングネイルで治療した2例報告。
症例2は3ヶ月齢、89kgの螺旋骨折。
まず、骨折部を切開し、骨折を整復して、サークラージワイヤーで5箇所締めている。
私はサークラージワイヤー手技を使ったことはない。
たいして固定力はないと思うのだ。
ただし、このような長い螺旋骨折だとずれを防いでくれるかもしれないし、
亀裂から縦に裂けるように骨が割れるのを防ぎ、もし割れても変位を抑えてくれるかもしれない。
かなり長く下腿部を切開することになったはずだ。
脛骨の全周から筋肉、血管、神経が剥がされ、骨膜が圧迫されることになる。
手術としては Open Reduction and Internal Fixation ということになる。
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それから、著者らは膝関節を屈曲させ、膝関節を切開しインターロッキングネイルを入れている。
この著者らは、プレート固定してscrewが成長板を貫くのをとても嫌っている。
だけど、screwよりはるかに太い髄内ピンが成長板を貫くことになる。
いいの?;笑
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4週間後、骨癒合のしかたはみごと。
贅骨もほとんどなく、最良の骨癒合と言っていいだろう。
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意地悪を言うなら、この脛骨の近位成長板に早期閉鎖の所見がないか、対側肢と比べて欲しかった。
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富良野の有名店「くまげら」の店内に、
倉本聰さんは偉大だな。
日本中がバブルに浮かれる前に、あの「北の国から」を書いた。
富良野への功績はとても大きい。