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Channel: 馬医者残日録
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文献「子牛2頭での角度固定インターロッキングネイルを用いた脛骨骨折の修復」part6

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さて長々と critical reading 批判的熟読 している子牛の脛骨骨折をインターロッキングネイルで治療した2例報告。

症例2は3ヶ月齢、89kgの螺旋骨折。

まず、骨折部を切開し、骨折を整復して、サークラージワイヤーで5箇所締めている。

私はサークラージワイヤー手技を使ったことはない。

たいして固定力はないと思うのだ。

ただし、このような長い螺旋骨折だとずれを防いでくれるかもしれないし、

亀裂から縦に裂けるように骨が割れるのを防ぎ、もし割れても変位を抑えてくれるかもしれない。

かなり長く下腿部を切開することになったはずだ。

脛骨の全周から筋肉、血管、神経が剥がされ、骨膜が圧迫されることになる。

手術としては Open Reduction and Internal Fixation ということになる。

            -

それから、著者らは膝関節を屈曲させ、膝関節を切開しインターロッキングネイルを入れている。

この著者らは、プレート固定してscrewが成長板を貫くのをとても嫌っている。

だけど、screwよりはるかに太い髄内ピンが成長板を貫くことになる。

いいの?;笑

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4週間後、骨癒合のしかたはみごと。

贅骨もほとんどなく、最良の骨癒合と言っていいだろう。

          -

意地悪を言うなら、この脛骨の近位成長板に早期閉鎖の所見がないか、対側肢と比べて欲しかった。

        //////////////

富良野の有名店「くまげら」の店内に、

倉本聰さんは偉大だな。

日本中がバブルに浮かれる前に、あの「北の国から」を書いた。

富良野への功績はとても大きい。

 

 


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