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Channel: 馬医者残日録
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夜中の結腸捻転

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夜中1時に電話で起こされる。

夕方から疝痛だった繁殖雌馬が、だんだん悪くなり治まらない、とのこと。

分娩後1ヶ月。

           ー

あらかた用意をし、実習生たちだけ呼んで待つ。

依頼の電話から1時間半して到着した馬は疝痛なし。

 おやっ?治った?

 柔らかい便が出た。

血液検査で、PCV46%、乳酸値4.1mmol/l。

 正常ではない。が、必ず変位疝という値でもない。

 かなり痛かった馬は、乳酸値が高いことがある。

超音波で診て・・・・

結腸壁肥厚。

まちがいない結腸捻転だ。

もう1人当番の獣医師を呼び出す。

臨時雇用の先生も呼び出す。

彼と2人で手術しよう。

いずれ他所で馬の外科もやる獣医さん。良い経験になるはず。

          ー

結腸はひどく腫れていたが、内容は多くなく、結腸の損傷は重度ではなかった。

切開部位での粘膜は正常な色調だった。

5時過ぎには手術は終わったのだが、なかなか馬は立ち上がらず、

入院厩舎へ行って術後輸液を始めたのが7時近く。

          ー

私の夜間当番は減らしてくれているのだが、前回に続いて診療しながら朝になった。

         ///////////

庭に福寿草が咲いているのを見つけた。

まだ地面のほとんどは凍ってる。

表面だけとけてヌルヌル。

そんな庭で咲いてくれた姿に感謝。

しかし、まだ虫もいないのに何のために咲くのだろう?

 

 


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